そんな折、769年に北九州の大宰府から「道鏡が天皇の位(くらい)につけば天下は太平(たいへい)になる」との宇佐八幡宮(うさまちまんぐう、大分県宇佐市)からの神託(しんたく、神からのお告げのこと)があったとの報告がありました。
称徳天皇は大いに喜ばれ、和気清麻呂(わけのきよまろ)に真偽(しんぎ)を確認させましたが、和気清麻呂は「皇位は神武天皇(じんむてんのう、初代の天皇にあたる)以来の皇統(こうとう)が継承(けいしょう)すべきである」との神託を持ち帰りました。
称徳天皇の逆鱗(げきりん)に触(ふ)れた和気清麻呂は、名前を別部穢麻呂(わけべのきたなまろ)と無理やり改名させられたうえに大隅(おおすみ、現在の鹿児島県)に追放されてしまいました。これを宇佐八幡宮神託事件といいます。
(※下記の映像において系図などを詳しく書いておりますので、是非ご覧下さい。)




いつも有難うございます。
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ぴーち こんにちは!
この頃は神のお告げが一番重要視され、それに従って世の中が動いていたと言っても過言では無かったのですね(^_^;)
応援凸
ぴーちさんへ
黒田裕樹 仰るとおりですね。
今となっては迷信であることがさも当然のように受け入れられていましたから、その延長線上といっても差し支えないかもしれません。
その一方で、迷信や偶然と片付けられない不思議な出来事があるのもまた事実ですね。
オバrev 神のお告げで政治が左右されたってことで、へぇ~!と思っていましたが、最近でも前前総理は「米国は必ず譲歩する」という占いを信じて政治をやっていたという噂ですから、当時としたらかなり絶対的な価値があったんでしょうね。
しかし、こうコロコロ政権が代わるというのは、天皇の力が弱かったことと、平和だったことが影響しているように思いますが、どうでしょうか?
それにしても短期間に次から次へと時の権力者が代わって「ええ加減にせいよ!覚える方の身にもなってくれよ」と受験生から文句がでそうな気がしますが(^_^;)
オバrevさんへ
黒田裕樹 > 神のお告げで政治が左右されたってことで、へぇ~!と思っていましたが、最近でも前前総理は「米国は必ず譲歩する」という占いを信じて政治をやっていたという噂ですから、当時としたらかなり絶対的な価値があったんでしょうね。
そうですね。今回の神託は天皇の資格者を今日まで決定づけたものですから、極めて価値が高く、また重かったものと言えるでしょう。だからこそ称徳天皇のお怒りも凄まじかったと思われます。
> しかし、こうコロコロ政権が代わるというのは、天皇の力が弱かったことと、平和だったことが影響しているように思いますが、どうでしょうか?
この時代は天皇親政でもなかったことや、外交上特に問題とされる国が存在しなかったことも大きいですね。共通の敵がいなければ、権力争いは内に流れる傾向がありますから。もっとも、外敵が存在していても無視するかのように勢力争いを繰り返すこともありますが…。
> それにしても短期間に次から次へと時の権力者が代わって「ええ加減にせいよ!覚える方の身にもなってくれよ」と受験生から文句がでそうな気がしますが(^_^;)
そうなんですよね(´・ω・`)
しかも、まだ終わったわけではないという…(^^ゞ
感謝です
クラチー DVDとメールの記事、
本当にありがとうございます!
今回は三枚もある大作なのですね、わくわく!
時間があるときにまとめて見ますです!
(T∀T)
クラチーさんへ
黒田裕樹 クラチーさんには画像の件でいつもお世話になっておりますからね(^_^)v
今回は24回と長かったこともあって、3枚になってしまいました。
BDなら1枚でもOKなんですが…。
女の情念を感じますね。
晴雨堂ミカエル 和気清麻呂の一件は、この頃の天皇はまだ世俗権力者の側面を強く残していた事ともいえますね。
それにしても「女」を感じます。女性読者には不快なコメントになるかもしれないが、和気氏への仕打ちは女らしい。
和気氏が持ち帰った神託に対して、単に悔しいとかムカつくといった感情ではなく、非常におぞましくて、汚らわしく感じたのでしょう。和気氏が吐いた空気を吸いたくないといった気持ちが処分によく現われています。
この感情は女性に強くあらわれます。実際に私は女性にまつわる事で苦い経験が何度かありますので。
当時の大隅国は遠国というより植民地といった辺境の地、当時従五位くらいの高官だったと思うので、かなり残酷で屈辱的で執拗な処罰だったと思います。
晴雨堂ミカエルさんへ
黒田裕樹 確かに、仰るとおり女性特有の感情表現を感じますね。
大隅国の件も同感です。名前も含めてかなり厳しい刑罰ですが、その後に復帰できたのは良かったことですね。
ご無沙汰してます
マリリンカ 先生、おはようございます。
記事には関係ありませんが、娘が一応、進路選択科目を日本史で選択しました、もちろん世界史も必須ですが・・・
勉強法など、先にアドバイス頂いた事を伝え・・・
本人も、詰め込みよりも人物理解の方が好きだ~と日本史に決めたようです。
また、何かありましたらご伝授下さい。
宜しくお願いします<m(__)m>
母は、さっぱりです(>_<)
マリリンカさんへ
黒田裕樹 了解いたしました。ブログ上を通じてお役に立てることができれば幸いです。
焦らず、ゆっくりと理解していただければ大丈夫ですよ!
この頃は神のお告げが一番重要視され、それに従って世の中が動いていたと言っても過言では無かったのですね(^_^;)
応援凸
今となっては迷信であることがさも当然のように受け入れられていましたから、その延長線上といっても差し支えないかもしれません。
その一方で、迷信や偶然と片付けられない不思議な出来事があるのもまた事実ですね。
しかし、こうコロコロ政権が代わるというのは、天皇の力が弱かったことと、平和だったことが影響しているように思いますが、どうでしょうか?
それにしても短期間に次から次へと時の権力者が代わって「ええ加減にせいよ!覚える方の身にもなってくれよ」と受験生から文句がでそうな気がしますが(^_^;)
そうですね。今回の神託は天皇の資格者を今日まで決定づけたものですから、極めて価値が高く、また重かったものと言えるでしょう。だからこそ称徳天皇のお怒りも凄まじかったと思われます。
> しかし、こうコロコロ政権が代わるというのは、天皇の力が弱かったことと、平和だったことが影響しているように思いますが、どうでしょうか?
この時代は天皇親政でもなかったことや、外交上特に問題とされる国が存在しなかったことも大きいですね。共通の敵がいなければ、権力争いは内に流れる傾向がありますから。もっとも、外敵が存在していても無視するかのように勢力争いを繰り返すこともありますが…。
> それにしても短期間に次から次へと時の権力者が代わって「ええ加減にせいよ!覚える方の身にもなってくれよ」と受験生から文句がでそうな気がしますが(^_^;)
そうなんですよね(´・ω・`)
しかも、まだ終わったわけではないという…(^^ゞ
本当にありがとうございます!
今回は三枚もある大作なのですね、わくわく!
時間があるときにまとめて見ますです!
(T∀T)
今回は24回と長かったこともあって、3枚になってしまいました。
BDなら1枚でもOKなんですが…。
それにしても「女」を感じます。女性読者には不快なコメントになるかもしれないが、和気氏への仕打ちは女らしい。
和気氏が持ち帰った神託に対して、単に悔しいとかムカつくといった感情ではなく、非常におぞましくて、汚らわしく感じたのでしょう。和気氏が吐いた空気を吸いたくないといった気持ちが処分によく現われています。
この感情は女性に強くあらわれます。実際に私は女性にまつわる事で苦い経験が何度かありますので。
当時の大隅国は遠国というより植民地といった辺境の地、当時従五位くらいの高官だったと思うので、かなり残酷で屈辱的で執拗な処罰だったと思います。
大隅国の件も同感です。名前も含めてかなり厳しい刑罰ですが、その後に復帰できたのは良かったことですね。
記事には関係ありませんが、娘が一応、進路選択科目を日本史で選択しました、もちろん世界史も必須ですが・・・
勉強法など、先にアドバイス頂いた事を伝え・・・
本人も、詰め込みよりも人物理解の方が好きだ~と日本史に決めたようです。
また、何かありましたらご伝授下さい。
宜しくお願いします<m(__)m>
母は、さっぱりです(>_<)
焦らず、ゆっくりと理解していただければ大丈夫ですよ!