国学は京都・伏見稲荷(ふしみいなり)の神官(しんかん)出身の荷田春満(かだのあずままろ)やその門人(もんじん)の賀茂真淵(かものまぶち)によって発展し、真淵の門人である本居宣長(もとおりのりなが)によって大成されました。
本居宣長は当時ほとんど解読できなかった古事記(こじき)の研究に心血(しんけつ)を注(そそ)ぎ、約35年の歳月(さいげつ)を費(つい)やして古事記伝(こじきでん)を完成させました。宣長は古事記の研究を通じて、真心(やまとごころ)を失わずに清らかな心を持つことで古道(こどう)にそった人間生活を送ることが出来ると説いています。
宣長没後の19世紀前半には門人の平田篤胤(ひらたあつたね)が我が国古来の純粋な信仰を尊重する復古神道(ふっこしんとう)を唱(とな)え、その国粋(こくすい)かつ排外的(はいがいえき)な思想は幕末の尊王攘夷運動(そんのうじょういうんどう)に大きな影響を与えました。
また、盲目(もうもく)の学者であった塙保己一(はなわほきいち)は幕府の援助を受けて和学講談所(わがくこうだんしょ)を設立し、群書類従(ぐんしょるいじゅう)を編集して古典の収集や保存を行いました。




いつも有難うございます。
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ぴーち こんにちは!
本居宣長というお名前は歴史の授業でよく
耳にしておりましたが、35年間もの年月を費やして
一つの事に没頭していたとは、驚きました。そういう執念の偉業に思いを馳せると彼の功績に頭が下がる思いですねm(__)m
応援凸
ぴーちさんへ
黒田裕樹 仰るとおり、一生をかけて大事業を完成させた宣長の執念には敬服するばかりです。
彼の努力のお蔭で現代の私たちでも古事記を読むことができるのですから、その功績は計り知れないものがあると思います。
HANA子 100年前、1000年前の古文書が残っていて、それを読む・知ることが出来るってのは凄い事なんですよね。
それを当たり前の様に享受できるということは。
今でも多くの古書・古文書の研究は広く行われていますが、こうして文化っていうものは先人から現代へと受け継がれていくんですねぇ
HANA子さんへ
黒田裕樹 仰るとおり、私たちが当たり前のように享受していることは、先人の努力の結晶でもあるんですよね。
伝統を受け継いでいくことがいかに大切であるか、ということがよく理解できます。
本居宣長というお名前は歴史の授業でよく
耳にしておりましたが、35年間もの年月を費やして
一つの事に没頭していたとは、驚きました。そういう執念の偉業に思いを馳せると彼の功績に頭が下がる思いですねm(__)m
応援凸
彼の努力のお蔭で現代の私たちでも古事記を読むことができるのですから、その功績は計り知れないものがあると思います。
それを当たり前の様に享受できるということは。
今でも多くの古書・古文書の研究は広く行われていますが、こうして文化っていうものは先人から現代へと受け継がれていくんですねぇ
伝統を受け継いでいくことがいかに大切であるか、ということがよく理解できます。