山東京伝(さんとうきょうでん)は洒落本の仕懸文庫(しかけぶんこ)や黄表紙の江戸生艶気樺焼(えどうまれうわきのかばやき)などの写実的な作品を著(あらわ)しましたが、松平定信の寛政の改革によって幕府からの弾圧(だんあつ)を受けました。
文化文政時代の頃になると、滑稽本(こっけいぼん)や人情本(にんじょうぼん)が庶民の人気を得るようになりました。庶民の日常生活を生き生きと描(えが)いた滑稽本は、浮世風呂(うきよぶろ)・浮世床(うきよどこ)の式亭三馬(しきていさんば)や、東海道中膝栗毛(とうかいどうちゅうひざくりげ)の十返舎一九(じっぺんしゃいっく)らが有名です。
なお、浮世床は髪結(かみゆ)い床(どこ)に集まる庶民の会話を通じて当時の生活を描写(びょうしゃ)した作品です。また、東海道中膝栗毛は弥次喜多(やじきた)の珍道中(ちんどうちゅう)として知られており、現代においても映画化されるなど大きな影響を与えています。
(※下線を引いた事例については、リンク先もご参照下さい)




いつも有難うございます。
トラックバック(0) |
ぴーち こんにちは!
今でも確かに床屋さん、美容室と言われる場所は
地域の人たちが集まる社交場としての機能は
まだまだ残っている所が多いようですよね^^
弥次喜多道中なども、今でも語り継がれている
コメディとして有名なのがすごいですね(^^)v
応援凸
アングラ文化全盛。
晴雨堂ミカエル 文化文政期はアンダーグランドの庶民文化が発達した事でも知られていますね。だから私はこの時代が好きです。
春画は印刷技術を世界最高へと押し上げ、色彩やデフォルメは西洋の絵画に大きな影響を与えました。そしてこの文化の直系子孫が現代の漫画メディアです。
いま政府は天保の改革と同じ漫画メディア規制を始めています。
ぴーちさんへ
黒田裕樹 仰るとおり、最近は短時間でできる店も増えていますが、社交場としての床屋や美容室もまだまだ存在しています。
弥次喜多珍道中は今世紀になっても映画が二本もつくられています。東海道中膝栗毛が発表されてからおよそ300年ですから、もの凄いロングセラーですよね。
晴雨堂ミカエルさんへ
黒田裕樹 仰るような文化もまた歴史ですね。
規制しようというのもまた歴史なのでしょうか…。
今でも確かに床屋さん、美容室と言われる場所は
地域の人たちが集まる社交場としての機能は
まだまだ残っている所が多いようですよね^^
弥次喜多道中なども、今でも語り継がれている
コメディとして有名なのがすごいですね(^^)v
応援凸
春画は印刷技術を世界最高へと押し上げ、色彩やデフォルメは西洋の絵画に大きな影響を与えました。そしてこの文化の直系子孫が現代の漫画メディアです。
いま政府は天保の改革と同じ漫画メディア規制を始めています。
弥次喜多珍道中は今世紀になっても映画が二本もつくられています。東海道中膝栗毛が発表されてからおよそ300年ですから、もの凄いロングセラーですよね。
規制しようというのもまた歴史なのでしょうか…。