私は子供の頃から大好きです。特に中学以降は、歴史や日本史のおかげで成績面でもずいぶん助けられました。そんな歴史好きが高じて、長年社会人を経験した後にわざわざ教師になってしまったほどです(笑)。
でも、残念なことに最近は「歴史離れ」や「日本史離れ」が多いみたいですね。
その理由としては「暗記ばかりで面白くない」「日本史は日本の悪いことしか勉強できないから嫌いだ」というのが多いようですが、これはとんでもない誤解です。学び方によっては、歴史=日本史ほど楽しく、面白い科目はないですし、何よりも次代をになう学生にとって、日本史ほど重要な科目はないのです。
皆さんにお聞きしたいのですが、毎日の生活を送るうちで、失敗をしたことがありますか。ない人はいないでしょう。人間は必ず失敗します、というより失敗を繰り返すのが当然です。かくいう私も失敗だらけの人生を送っています(笑)。皆さんは失敗すれば悔しいですか。当たり前ですよね。二度と同じ失敗を繰り返すまい、と思うでしょう。そんな時、皆さんはどうしますか。実は、こんなときにこそ頼りになるのが「先人の智恵」というものなのです。
長い歴史の中では、様々な人物が思い思いの人生を送っています。歴史上に残る人物も、その過程においては必ずといっていいほど失敗しています。その中には、皆さんと似たような境遇の人もいるでしょう。その人物が大失敗からどのように這(は)い上がってきたのかを振り返れば、皆さんも立ち直りのきっかけをつかむこともあるでしょう。
歴史上の人物の生き様をたどり、自分と照らし合わせる鏡とする。実はこれが歴史教育の醍醐味でもあるのです。




いつも有難うございます。