法隆寺は7世紀後半に一度火事で消失しましたがその後再建され、寺院の一部は世界最古の木造建築として残っており、平成5(1993)年には「法隆寺地域の仏教建造物」が我が国で初のユネスコの世界文化遺産として登録されました。
仏教の信仰によって、数多くの仏像が造られました。中でも有名なのは鞍作鳥(くらつくりのとり、別名を止利仏師=とりぶっし)が制作した金銅像(こんどうぞう)である法隆寺金堂(こんどう)の釈迦三尊像(しゃかさんぞんぞう)であり、チャイナの南北朝時代の北魏(ほくぎ)様式に属しています。
その他の仏像としては、中宮寺(ちゅうぐうじ)や広隆寺の半跏思惟像(はんかしゆいぞう、または弥勒菩薩像=みろくぼさつぞう)、法隆寺の百済観音像(くだらかんのんぞう)や法隆寺夢殿(ゆめどの)の救世観音像(くぜかんのんぞう)などの木像が知られています。
また、美術工芸品としては法隆寺の玉虫厨子(たまむしのずし)や中宮寺の天寿国繍帳(てんじゅこくしゅうちょう)などが残されており、それらに用いられた忍冬唐草文様(にんどうからくさもんよう、忍冬=スイカズラ のような蔓草=つるくさ を図案化した文様のこと)は、遠くエジプトやギリシャからチャイナを経て伝来したとされています。
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