また、ご即位の日は十干十二支(じっかんじゅうにし)で辛酉(しんゆう、別名を「かのととり」)の年の1月1日と伝えられており、日本書紀では、先述のとおり神武天皇のご即位の年を紀元前660年に定めています。
現在、神武天皇が即位されてから約2680年が経ちましたが、これを皇紀(こうき)ともいい、例えば令和5(2023)年は皇紀2683年にあたります。また、現在の建国の日である2月11日は、神武天皇のご即位の日である1月1日が旧暦であるため、現在の暦に修正したものです。
神武天皇による建国のご意思は、長いあいだ我が国の理想として絶えることなく伝承され続け、明治時代には「紀元節」として祭日となり、大東亜戦争の終戦後も、昭和23(1948)年の前半頃までは官庁や学校で祝典が開催されていました。
しかし、GHQの命令によって新たに国会で祝日法を制定することになった際に、日本人が心を一つにして国の誕生日を祝うことが日本人の団結心をもたらすとともに、占領に悪影響が出ることが予想されたため、紀元節が一方的に廃止されてしまったのです。
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