我が国が大陸と海で隔(へだ)てられたという地理的環境は、中国大陸や朝鮮半島と近い距離にあったために文化的交流が行われ、大陸の文明の影響を受ける一方で、日本列島に独自の歴史と文化を生み出し、育てるという効果をもたらしました。なぜなら、海という天然の防壁が、大陸の政治や軍事情勢に巻き込まれたり、あるいは異民族が大挙して侵入したりするようなことから守ってくれたからです。
現在に近い自然環境になったことで、旧石器時代に存在した大型動物が絶滅して動きの早いニホンシカやイノシシのような中小動物が多くなり、植物も亜寒帯性の針葉樹林から落葉広葉樹林に変わり、ドングリやクリなどが実るようになったほか、九州地方からはシイなどの照葉(しょうよう)樹林も広がりを見せました。
それまでの大型動物は身体が大きく動きが鈍(にぶ)かったので、人間が石槍などを使って獲物を捕まえることが可能でしたが、すばしっこい中小動物は走って追いかけていくのが大変だったことから、遠くの獲物でも捕まえやすいように弓矢が使用されるようになりました。
※黒田裕樹の「百万人の歴史講座」をご紹介します。詳しくは下記のバナーをご覧ください。
※「黒田裕樹の歴史道場」のご案内です。他の教師とは全く異なる、歴史全体の大きな流れを重視した「分かりやすくて楽しい歴史」をモットーに多くの方にお教えいたします。詳しくは下記のバナーをご覧ください。
※無料メルマガ「黒田裕樹の歴史講座・メルマガ編」の登録はこちらからどうぞ。多くの皆様のご購読をよろしくお願いいたします。


いつも応援いただきまして、本当に有難うございます。