これらに対し、坪内逍遥(つぼうちしょうよう)が明治18(1885)年に「小説神髄(しょうせつしんずい)」を発表して、それまでの勧善懲悪(かんぜんちょうあく)主義を批判したほか、人情や世相をありのままに描いた写実主義を唱えました。
その後、二葉亭四迷(ふたばていしめい)がそれまでの文語体から口語体で文章表現を行った言文一致体(げんぶんいっちたい)で「浮雲(うきぐも)」を発表して知識人の内面を描き、坪内逍遥の提唱した写実主義に相応(ふさわ)しい文学作品となりました。
なお、坪内逍遥の他の有名な作品としては「当世書生気質(とうせいしょせいかたぎ)」があり、また二葉亭四迷はロシア文学の翻訳(ほんやく)も行っており、ツルゲーネフの「あひゞき」「めぐりあひ」が有名です。
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