そんな中、アメリカの労働運動を学んだ高野房太郎(たかのふさたろう)や片山潜(かたやません)らが、帰国後の明治30(1897)年に労働組合期成会を結成して、労働運動の指導や労働組合の結成に力を注ぎました。
これらの動きを警戒した第二次山県有朋(やまがたありとも)内閣は、明治33(1900)年に治安警察法を制定し、結社や政治的集会などを行う際には事前の警察への届出を必要とするなど、労働者の団結権やストライキ権を制限しました。
かくして、我が国でも労働運動が本格的に展開し始めましたが、やがては労働者の生活を全く別の観点から擁護する運動も同時に行われるようになりました。当時の世界中で芽生えつつあった「社会主義」のことです。
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