いくら一所懸命に育てたところで、そこらの雑草が稲になることはなく、従ってコメも収穫できないことから、我が国では「種」こそが最も大切であるという強烈な意識がいつしか芽生えていき、我が国の皇室が男系、すなわち「種」を重んずる流れをもたらしました。
だからこそ、皇位の継承が初代神武天皇以来の皇胤(こういん)、すなわち皇祖(こうそ)の「種」を護ることによってのみ可能とされたのは疑いありません。もしこれが「畑(はたけ)」であれば、まかれた種次第で皇統は絶えてしまうことになり、危険極まりないことです。
2680年にわたって形づくられてきた我が国の国体を、わずか一世代の世論の動向で変えてしまうなど、出来ようはずがありません。我が国の歴史と伝統を今に生きる日本国民がしっかりと受け継ぎ、国家百年の計、いやそれ以上の長い目で、安定した皇位の継承と我が国の永久(とわ)の弥栄(いやさか)の継続が可能となることを願いながら、5回にわたって続けてきた「まつりごと」の講座を締めくくらせていただきます。
※第76回歴史講座の内容はこれで終了です。次回(4月8日)からは第77回歴史講座の内容について更新します。
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