平成7(1995)年1月17日に発生し、6,400人を超える死者を数えた阪神・淡路大震災が起きた際には、震災からわずか半月後の1月31日に、両陛下の強いご希望で、被災地の神戸にお入りになられました。
そして、地震と火災のダブルパンチによって壊滅的な被害を受けた、神戸市長田区の菅原市場(すがはらいちば)の変わり果てた様子をご覧になられた皇后陛下(現在の上皇后陛下)は、当日の朝に皇居のお庭でご自身が摘(つ)み取られた17輪(りん)の水仙(すいせん)を、瓦礫(がれき)のうえにそっと献花されました。
春の訪れとともに咲きはじめる水仙は、海外において「希望の象徴の花」とされていることから、上皇后陛下の「困難に負けずに希望を持って復興してほしい」という御心(みこころ)が込められているのではないかと拝察します。
なお、上皇后陛下が献花なさった水仙は、そのままの姿で永久保存され、神戸市の布引(ぬのびき)ハーブ園に展示されています。また、復興を遂げた菅原地区では、上皇后陛下が献花された瓦礫の場所が「すがはらすいせん公園」として整備され、入口近くには記念プレートが設置されました。
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