かくして日露両国は、明治8(1875)年に「樺太・千島交換条約」を結び、樺太全島をロシア領とする代わりに、千島列島の全島を日本領とすることを決めました。樺太と千島列島という明らかに不均衡な領土の交換は、当時の我が国とロシアとの関係をそのまま映し出す鏡でもあったのです。
しかし、その後に力を蓄えた我が国は、困難の末に日露戦争に勝利して、南半分だけではあったものの、樺太を我が手に取り戻しています。一度は涙を呑(の)んで引いたとしても、後でいくらでも挽回することが可能なのです。
北方領土四島(さらには樺太)の返還は、確かに我が国の悲願です。しかし、日本国憲法の改正すらままならない今の状況では、我が国の軍事力には足かせがあまりにも多く、何ら進展が見られないのが正直なところです。
※下記の映像は3月29日までの掲載分をまとめたものです。
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