私の恩人のひとりで、大阪府在住の元高校社会科教師の南木隆治(みなき・たかはる)先生は「世界情勢が激変する中で、我が国の多民族化は避けられない。ただし、外国人が日本に来る限りは日本語を話し、日本人の秩序のつくり方に従わねばならない。我々は50年後、あるいは100年後に向けて、輝かしい我が国の未来を確固とするための施策や覚悟、あるいは気概を持ち合わせているか」と常々仰っておられます。
多民族化が前提であれば、安倍政権が外国人受けいれの緩和を検討しても決しておかしくはありませんが、外国人による国民健康保険制度の悪用や生活保護の不正受給が問題視される現状では、諸手(もろて)を挙げて賛成とは言い難く、猜疑心(さいぎしん)を持たざるを得ないのが実情でした。
しかし、今回の法改正によって「在留外国人を把握(はあく)し、管理監督する省庁」である「出入国在留管理庁」が発足すれば、現状の「野放し」状態も改善できるでしょう。同時に、厳格なルールができることで、近い将来の「我が国の多民族化」にも十分対応できるようになります。
※下記の映像は3月22日までの掲載分をまとめたものです。
※黒田裕樹の「百万人の歴史講座」が始まりました。詳しくは下記のバナーをご覧ください。
※「黒田裕樹の朝活歴史講座+日本史道場」のご案内です。他の教師とは全く異なる、歴史全体の大きな流れを重視した「分かりやすくて楽しい歴史」をモットーに多くの方にお教えいたします。詳しくは下記のバナーをご覧ください。
※平成28年4月13日(水)創刊!無料メルマガ「黒田裕樹の歴史講座・メルマガ編」の登録はこちらからどうぞ。多くの皆様のご購読をよろしくお願いいたします。



いつも応援いただきまして、本当に有難うございます。
トラックバック(0) |
青田 私は、日本が未来に繁栄するために、多民族化が
不可欠とするなら、大前提が必要だと思います。
歴史上、多民族化社会で、上手くいった国は、
2つしありません。
『古代ローマ帝国』、『大英帝国』です。
『大英帝国』の場合は、植民地支配による多民族化なので、あまり、参考になりませんが
この2つの国には、共通点があります。
それは、階級社会だということです。
古代ローマ帝国は、『皇帝』を中心とした階級社会。
大英帝国は、イギリス王室を中心とした階級社会です。
日本には、天皇が存在し、天皇を中心にして、
国民が一つになるという戦前の価値観があれば
多民族化は可能です。
事実、台湾、朝鮮半島の人々は、日本人でしたし、大阪が東洋のマンチェスターと言われた時代には、多くの韓国の人達がジャパニーズ・ドリームを夢見て、大阪にやってきました。
しかし、
今は、戦前ほど国民にそこまでの意識がないように思います。
さらに人権・平等が強調されずぎて、階級社会が否定されている日本社会では、多民族化は、難しいと思います。
人間は、自分の階級にアイデンティティを持つことができるからです。
日本人は、『階級社会』=『格差社会』と誤解していますが、それは、違います。
階級の上の人間ほど、重い責任が負い、戦争の時には、真っ先に死にます。
『戦前の日本人の価値観』と『戦後の日本人の価値観』の大きな違いは
『戦前は、自分の役割を果たす人生。』でした。
しかし、『戦後は、自分のしたいことをするのが人生』です。
多民族化には、教育の問題も複雑に絡むので、
難しいです。