イスパニア(=スペイン)やポルトガルによって始まった大航海時代は、やがてイギリス・オランダ・フランスによる海外進出をもたらしましたが、それらの国々には、大西洋に面して海に出やすいという共通点がありました。
一方、国が内陸に存在したドイツやオーストリア・イタリアは、列強による植民地の争奪戦に出遅れていましたが、19世紀に入ると、国家の保護によって重化学工業を発達させたドイツが、産業革命においてイギリスを追い越さんばかりの勢いを見せるようになりました。
これに危機感を抱いたイギリスは、「名誉ある孤立」を捨てて日本と同盟を結んだほか、ロシアやフランスと「三国協商」を結びましたが、一方のドイツも、オーストリアやイタリアと「三国同盟」を締結しました。
20世紀に入って、ヨーロッパではイギリスを中心とする三国協商と、ドイツを中心とする三国同盟の二つの陣営が、それぞれ軍備を拡大するなど対立関係が深まりましたが、これらの流れに決定的な一撃を与えたのは、当時「ヨーロッパの火薬庫」と呼ばれていた、バルカン半島で放たれた一発の銃弾でした。
※下記の映像は4月19日までの掲載分をまとめたものです。
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今回も約2時間の講演という長丁場でしたが、皆様に32頁のレジュメを配布していたことで、いつものように分かりやすくまとめられたのでは自負しております。いずれの時代も大切ではありますが、基本的にあまり知られていない近現代史への啓発はやはり重要ですね。

次回(第66回)の歴史講座は、平成30年5月20日(日)午後2時より東京・飯田橋で、並びに5月26日(土)午後2時より大阪・梅田で「戦後史検討 その1」と題し、極東国際軍事裁判(東京裁判)や日本国憲法など、GHQによる終戦後の占領政策がもたらした様々な影響を中心に振り返る予定です。なお、次回の東京講演の開始時間が1時間早まっていますので、お間違えのないようにご注意ください。

(クリックで拡大されます)
また、今回の講演の内容は、67回に分けて4月6日よりYouTubeによる映像とともに更新を開始しますので、どうぞご期待ください。
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