さて、こうして我が国は開国して他国との貿易が開始されたのですが、開国に向けての準備を何一つ行わなかったことで様々な問題が発生し、庶民(しょみん)の生活を大きく圧迫することになってしまうのでした。
我が国と他国との本格的な貿易は、安政6(1859)年より横浜・長崎・箱館の3港で始まりました。我が国からの主な輸出品は生糸・茶・蚕卵紙(さんらんし、カイコの卵が産み付けられた紙のこと)や海産物などで、海外からは毛織物・綿織物などの繊維(せんい)製品や、鉄砲・艦船(かんせん)などの軍需品(ぐんじゅひん)を輸入しました。
貿易の主な相手国はイギリスでした。我が国を開国させたアメリカは、南北戦争などの問題を抱えており、貿易どころではなかったからです。
※下記の映像は1月24日までの掲載分をまとめたものです。
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