進退窮(きわ)まった秀吉は、自分自身がイスパニアよりも先に明を征服してしまう以外に、我が国が侵略から免れる方法はないと覚悟を決めました。まさに「やられる前に、やれ」。先述した数十万の兵力や鉄砲による強大な火薬力を投入すれば、我が国単独での大陸の征服も不可能ではないと考えたのです。
秀吉のこうした決断は、天下が統一されたことで今後の領土獲得の機会を失い、力を持て余していた兵士たちに好意的に迎えられました。
古代マケドニアのアレクサンドロス大王や、モンゴルの英雄チンギス=ハーンがかつて挑んだ、巨大な兵力を持つ人間が当然のように行う遠征という名の道を、彼らと同じように秀吉も歩み始めたのでした。
※下記の映像は11月7日までの掲載分をまとめたものです。
(※黒田裕樹の「百万人の歴史講座」が始まりました。詳しくは下記のバナーをご覧ください)
※平成28年4月13日(水)創刊!無料メルマガ「黒田裕樹の歴史講座・メルマガ編」の登録はこちらからどうぞ。多くの皆様のご購読をよろしくお願いいたします。




いつも応援いただきまして、本当に有難うございます。