米英の指導者は、これを救済する責任を負うて居る。従ってトルーマン大統領が再選せられたことは、この点に関して有り難いと思ふ。
日本は米国の指導に基づき、武力を全面的に抛棄(ほうき)した。これは賢明であったと思う。しかし、世界全国家が、全面的に武装を排除するならばよい。然(しか)らざれば、盗人がばっこする形となる。泥棒がまだいるのに警察をやめるやうなものである。
私は、戦争を根絶するには欲心を取り払わねばならぬと思う。現に世界各国は、いずれも自国の存在や自衛権の確保を主としている。これはお互いに欲心を抛棄(ほうき)して居らぬ証拠である。国家から欲心を除くということは、不可能のことである。されば世界より今後も戦争を除くということは不可能のことである。
これでは結局は人類の自滅に陥るのであるかも判らぬが、事実はこの通りである。それゆえ第三次世界大戦は避けることができない。第三次世界大戦に於いて主なる立場に立つものは、米国およびソ連である。日本とドイツというものが取り去られてしまった。
それがため米国とソ連というものが直接に接触することとなった。米・ソ二国の思想上の相違はやむを得ぬ。この見地からみても、第三次世界大戦は避けることはできぬ。第三次世界大戦において極東、日本と支那と朝鮮が、その戦場となる。この時にあって、米国は武力なき日本を守の策を立てなければならぬ。これは当然米国の責任である。
※下記の映像は5月12日までの掲載分をまとめたものです。
(※黒田裕樹の「百万人の歴史講座」が始まりました。詳しくは下記のバナーをご覧ください)
※平成28年4月13日(水)創刊!無料メルマガ「黒田裕樹の歴史講座・メルマガ編」の登録はこちらからどうぞ。多くの皆様のご購読をよろしくお願いいたします。





いつも応援いただきまして、本当に有難うございます。
トラックバック(0) |
ぴーち おはようございます!
国家からも個々人からも
「欲心」は永遠に無くなる事は有りませんものね。
それでも人間は「理性」という抑止力を
同時に備えているので、欲心が出たら
抑止力を働かせて、自分の欲望を抑える事に
全力投球していくことが肝要だと思います。
けれど、いくら人間であっても
欲心を押さえ込む事がなかなか出来ない・・
これが現状である気がします。
そういうときこそ、自力で何とかするのではなく
仏の力にお縋りする。
仏国としての成長が得られれば、誰しもが
冷静で、正しい道を選ぶことが可能になり
間違った道を遠ざける事が出来ます。
ぴーちさんへ
黒田裕樹 本来の意味での宗教は、こういう時こそ出番なのかもしれませんね。
現実には宗教どうしで殺し合いに発展しているのですが…。
ぴーち こんばんは!
>現実には宗教どうしで殺し合いに発展しているのですが…。
それはその宗教の根本的理念が
間違っているからでは無いでしょうか^^
ぴーちさんへ その2
黒田裕樹 > それはその宗教の根本的理念が
> 間違っているからでは無いでしょうか^^
なるほど、確かにそういう一面はありますね。
根本が間違っていれば、どうしようもないですから。