朝鮮半島では昭和13(1938)年に志願兵の募集が始まりましたが、定員の7倍以上の応募がありました。その後も驚くべき高倍率が続いて志願者が殺到し、昭和17(1942)年には62.4倍にも達しました。
高倍率の背景には、一部の下級官吏(かんり)による説得があったとされていますが、血書嘆願して志願する者もいたなど、朝鮮人全体の士気が高かったことは間違いなく、こうした流れがあったからこそ、昭和19(1944)年になってから、ようやく朝鮮半島でも徴兵制が実施されたのです。
ちなみに、朝鮮人で兵役に就いた人々の中には、難関を突破して陸軍士官学校や海軍兵学校に進み、日本軍の将校となったのも少なくありませんでした。軍の世界においても民族差別が存在しなかった何よりの証拠ですね。
なお、朝鮮人の将校としては、本名のまま陸軍中将にまで昇進した洪思翊(こうしよく)が有名ですが、彼は戦後にB級戦犯として裁かれ、フィリピンで処刑されています。
※下記の映像は3月15日までの掲載分をまとめたものです。
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ぴーち こんばんは!
私の主観からすればですが
軍への志願者が多いというのは
あまり穏やかではない情勢だなと感じます。
確かに
一時、国としては士気が高まるかも知れませんが
直ぐに下降線を辿る気がしてなりません・・・
ぴーちさんへ
黒田裕樹 ぴーちさんの懸念も良く分かります。
平和な現代ならともかく、当時は食うか食われるかの帝国主義でしたので、その背景も考慮すべきかと思います。