西欧諸国はアフリカやアメリカ、あるいはアジアの各地域の先住民を従わせて植民地化すると、本国の経済力を高めるために、先住民を奴隷として強制連行したり、白色人種に都合の良い作物ばかりを育てさせようとしたりしました。
例えば、ブラジルではサトウキビの栽培(さいばい)を広い範囲で行わせたり、スリランカでは紅茶を栽培させたりしましたが、これらの利益のほとんどは本国が吸い上げ、先住民はそれこそ無給に等しい状態で過酷な労働を強いられたのです。
なお、このような熱帯・亜熱帯地域の植民地において、奴隷や先住民の安い労働力を使って、世界市場に向けた単一の特産的農産物を大量に生産することを「プランテーション」といいます。プランテーションはその国が輸出によって外貨を得るための唯一の手段となりますから、仮に自然災害などによって農産物が不作になれば、経済が立ち行かなくなるという大きな問題を抱えています。
※下記の映像は3月8日までの掲載分をまとめたものです。
(※黒田裕樹の「百万人の歴史講座」が始まりました。詳しくは下記のバナーをご覧ください)
※平成28年4月13日(水)創刊!無料メルマガ「黒田裕樹の歴史講座・メルマガ編」の登録はこちらからどうぞ。多くの皆様のご購読をよろしくお願いいたします。





いつも応援いただきまして、本当に有難うございます。
トラックバック(0) |
ぴーち こんばんは!
なるほど!
私がこれまで植民地という言葉の意味を
奴隷の様に扱うという意味に捉えていたのは
欧米諸国が広めた悪習だった訳ですか!
勉強になりましたm(_ _)m
ぴーちさんへ
黒田裕樹 そのとおりです。
植民地という言葉は残ったとしても、欧米と日本とでは根本的に中身が全く異なります。
詳しくは次回以降の更新をご覧ください。