歴史的区分においては、794年に桓武(かんむ)天皇が平安京に遷都(せんと)されたのが始まりで、源頼朝(みなもとのよりとも)が朝廷から征夷大将軍に任じられ、鎌倉幕府を開いた1192年までが平安時代とされていますが、その全体像については、あまり知られていないことが多いようです。
実は、約400年続いた平安時代は、庶民(しょみん)にとっては非常に住みにくい、地獄のような日々でした。「平安」という名前とは裏腹に、この時代は、地方を中心に国全体で争いが絶えなかったのです。なぜそうなってしまったのでしょうか。
その原因として真っ先に挙げられるのが、朝廷によって我が国直属の軍隊が廃止されたことです。征夷大将軍に任じられた坂上田村麻呂(さかのうえのたむらまろ)らが東北の蝦夷(えみし)を平定し、9世紀の初め頃までに国内をほぼ統一した朝廷が、逆らう勢力も存在しないのに費用のかかる軍隊を所有する必要はない、と判断したからでした。
※下記の映像は12月20日までの掲載分をまとめたものです。
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ぴーち こんばんは!
確かに現代でも平成と言いながら
なかなか波乱万丈な時代でも有りますしね(^_^;)
名前とは裏腹な皮肉な結果となっていますね。
それにしても、今まで何気なく聞いていましたが
江戸時代の300年は長かったのだなと
思っていたら、平安時代は400年も
続いていたんですね~・・
改めて、400年という長さに驚きました!
ぴーちさんへ
黒田裕樹 仰るとおり、400年は長いですよね。
名前とは裏腹に、というところが何とも言えませんが…。
今回は武士の誕生から承平・天慶の乱、院政の開始、前九年・後三年の役、平氏政権の誕生と没落、源義経の非業の死までを一回の講演で振り返るという思い切った企画でしたが(笑)、大阪並びに東京の両方の参加者の皆様にご満足いただけたのではないかと自負しております。

次回(第58回)の歴史講座は、平成29年1月28日(土)午後6時30分より大阪・梅田で、並びに2月5日(日)午後3時より東京・飯田橋で「日本と韓国のほんとうの歴史」と題し、未来志向の日韓関係を構築するために、これまでの両国間における「歴史の真実」を具体的に紹介する予定です。

(クリックで拡大されます)
また、今回の講演の内容は、43回に分けて12月12日よりYouTubeによる映像とともに更新を開始しますので、どうぞご期待ください。
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