そんな神武天皇の軍勢の前に、いきなり巨大なカラスが現れました。それは三本足をもつ八咫烏(やたがらす)でした。八咫烏は天照大神の使いとして、天皇を大和まで先導して道案内の役割を果たしたのです。八咫烏は日本サッカー協会のシンボルマークとして用いられているので、サッカーファンにはなじみが深いかもしれませんね。
大和に入られた神武天皇の軍勢は、抵抗する豪族を次々と倒して目的地に近づかれましたが、再び長髄彦(ながすねひこ)らが天皇の前に立ちふさがりました。折しも氷雨(ひさめ)が降るなか、天皇が苦戦されておられたそのときに、どこからともなく金色に輝く一羽のトビが飛んできて、天皇の弓の先に止まると、トビは稲光のようにピカッと光り輝き、敵軍の目をくらまして敗走に追い込みました。
このようにして大和を平定された神武天皇は、橿原(かしはら)の地に宮殿を築かれ、初代天皇として即位されました。なお、現在の橿原神宮は、この伝承に基づいて明治時代に創建されたものです。また、ご即位の日は十干十二支(じっかんじゅうにし)で辛酉(しんゆう、別名を「かのととり」)の年の1月1日と伝えられており、日本書紀では、神武天皇のご即位の年を紀元前660年に定めています。
※下記の映像は10月20日までの掲載分をまとめたものです。
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ぴーち こんばんは!
サッカーの事はまるで存じませんが
八咫烏がシンボルマークなんですね。
サッカー協会は
天照大神を何方か信仰してるんでしょうか?
それとも道案内という意味合いが
支持されたのでしょうか^^
ぴーちさんへ
黒田裕樹 日本にサッカーを紹介して広めた功績者であり、周囲から神様のように慕われたらしく中村覚之助氏の功績をたたえ、彼の故郷である和歌山県那智勝浦町の渚の宮神社のシンボルである八咫烏を取り入れることにした、という説があるようですね。