「当時の人々は、弓矢や石槍(いしやり)・落とし穴などを用いて動物を捕えた。また、水辺では貝をとったり、釣り針などの骨角器(こっかくき)で魚をとったり、木の実を採集したりするなど、自然条件に応じた様々な食料獲得の技術をもっていた」。
「縄文時代は、狩猟・漁労・採集の段階にとどまり、生産力が低かった。動物や植物資源の獲得は、自然条件に左右されることが多く、人々は不安定で厳しい生活を送っていたことが考えられる」。
つまり、私が受験生の頃は、縄文時代と言えば「自然環境に左右された、貧しくて不安定な生活」であったのが、現在の教科書では「自主的な栽培も行われた、豊かで安定した生活」と、大幅に記述が変化しているのです。
なぜここまで教科書の記述が変わったのでしょうか。その背景には、遺跡の発掘調査による新たな発見がありました。
※下記の映像は10月4日までの掲載分をまとめたものです。
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ぴーち こんばんは!
確かに歴史が古ければ古いほど
人間が営んでいた生活は過酷で
厳しい生活だったのでは無いかと
思いがちですが、
案外、現代人が想像するよりも
ずっと豊かな生活を送っていたのかも
知れませんよね。
それにおっしゃる通り、その裏付けとなる
新たな遺跡などの発掘が
進むと、事実が異なって来てしまうのは
当然の事ですね。
という事は、
歴史に限っては、常に新たな事実が発覚する可能性を
秘めているという事を
生徒さんたちに同時に教えていかねばならない
と言う事でしょうかね^^
ぴーちさんへ
黒田裕樹 > 案外、現代人が想像するよりも
> ずっと豊かな生活を送っていたのかも
> 知れませんよね。
当時は物質的にはもちろん、現代のような過酷な競争めいた状態がなかった分、精神的にも豊かだったかもしれません。
> 歴史に限っては、常に新たな事実が発覚する可能性を
> 秘めているという事を
> 生徒さんたちに同時に教えていかねばならない
> と言う事でしょうかね^^
そのとおりです。本講座の大きな命題でもありますね。