第52回歴史講座でも紹介しましたが、江戸幕府が公的な学問として採用した朱子学は、儒教に由来していました。
そして、その儒教でもっとも嫌われているのが、生産性が全くないうえに、「100円の価値しかないものを120円で売る」という行為自体が「卑(いや)しい」と見なされ、道徳的に認められていなかった、いわゆる「商行為」でした。
幕府の政策において、商業は「悪」とみなされているといっても過言ではなく、商人がどれだけ利益を上げても、彼らから所得税や法人税を集めるという発想自体がなかったのですが、意次は商人から直接税を集めるのではなく、彼らが扱う商品に税をかけることによって、幕府の収入を積極的に増やそうと考えました。
※下記の映像は6月14日までの掲載分をまとめたものです。
(※黒田裕樹の「百万人の歴史講座」が始まりました。詳しくは下記のバナーをご覧ください)
※平成28年4月13日(水)創刊!無料メルマガ「黒田裕樹の歴史講座・メルマガ編」の登録はこちらからどうぞ。多くの皆様のご購読をよろしくお願いいたします。





いつも応援いただきまして、本当に有難うございます。
トラックバック(0) |
ぴーち こんばんは!
なるほど、商売が卑しいと見なされた発端が
意次の政策だった訳ですね。
それでも幕府の為に、自分が出来ることを
探した結果だと思うので、
国にとっては無くてはならない人物だったのでしょうね。
ぴーちさんへ
黒田裕樹 仰るとおりだと思います。
こうした発想の転換は素晴らしいですね。