確かに主役がいなければ話になりませんが、主人公が活躍するために絶対に必要なのが「悪役」ですよね。物語などの世界で、悪役が憎々しげに振舞えば振舞うほど、最後の場面での主人公の大活躍に、私たちは溜飲(りゅういん)を下げることができます。
数多くの歴史上の人物の中には、いわゆる「悪役」の扱いを受けている人々が少なからず存在しますが、彼らのなかには、現代の私たちによって、一方的に悪役と決め付けられてしまっていることが多いのも事実です。
例えば、江戸幕府の5代将軍である徳川綱吉(とくがわつなよし)も、生類憐(しょうるいあわれ)みの令などの政策が後世の人々に誤解されてしまったことから、結果として「犬公方(いぬくぼう)」という有難くもない別名で非難されるようになってしまいました。
そして、その綱吉と同じくらい、あるいはそれ以上に「誤解」されたがゆえに、江戸時代で随一の「悪役」というレッテルを貼られてしまった人物こそが、今回紹介する田沼意次(たぬまおきつぐ)なのです。
※下記の映像は6月5日までの掲載分をまとめたものです。
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ぴーち こんばんは!
確かに、綱吉の場合も
庶民の立場を中心と見た時には
余りにも度が過ぎたお触れであった為に
悪人扱いされた訳ですからね(^_^;)
お犬様にとっては有り難い存在だった
かも知れませんが^^
世間一般の常識から外れた事を
する人間はどうしても悪と見なされる
傾向は強いですよね。
ぴーちさんへ
黒田裕樹 > 世間一般の常識から外れた事を
> する人間はどうしても悪と見なされる
> 傾向は強いですよね。
仰るとおりですね。田沼意次の場合も、それまでの「常識」を覆す政策だったことが、後世に誤解される一因となっています。
今回の講演の見どころ(?)は、何といっても後半の「遠山の金さん」のパフォーマンスでした。東京・大阪ともに大好評だった熱演ぶり(笑)は、東京講演の様子をYouTubeでご覧いただけます。

次回(第55回)の歴史講座は、平成28年7月24日(日)午後2時より大阪・梅田で、並びに8月7日(日)午後3時より東京・飯田橋で「奈良・平安前中期の政治史」と題し、一般的にはなじみの薄い奈良・平安前中期の政治史について、藤原氏を中心とした「大きな歴史の流れ」を中心に紹介する予定です。

(クリックで拡大されます)
また、今回の講演の内容は、49回に分けて6月1日よりYouTubeによる映像とともに更新を開始しますので、どうぞご期待ください。
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