なかでも重要なのは、当時の我が国が「世界最大の軍事国家」であったということです。外国船の来航を禁止するなど、江戸幕府が常に強気の姿勢を崩すことがなかったのは、他国による侵略を防ぐ「抑止力」が高かったからだという背景を抜きに語ることはできません。
また、それ以前の歴史を振り返っても、比叡山延暦寺の焼打ちなど、自分に反対する勢力に容赦ない攻撃を加える織田信長に対して、イスパニアやイエズス会が表立った動きを見せずに「猫をかぶっていた」可能性が高く、信長の天下統一の事業を引きついだ豊臣秀吉には本性をあらわしたものの、見事に「返り討ちにあった」という一面がありました。
さらには、結果として失敗に終わったものの、秀吉が朝鮮出兵を敢行し、我が国の軍勢が海外において華々しく活躍した事実も、我が国への侵略の意欲を諸外国に失わせるに十分だった、という歴史の流れも見逃せません。





いつも応援いただきまして、本当に有難うございます。
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ぴーち こんばんは!
なるほど、秀吉の朝鮮出兵は
日本の力を世界に識らしめる目的も
あった訳ですか。ですから、今でも韓国は
この朝鮮出兵については、遺恨に感じている
訳なんですね。(^_^;)
ぴーちさんへ
黒田裕樹 朝鮮出兵の真の目的はあくまでも明の征服であり、その道案内を断った朝鮮を攻めただけです。
ただ、本文にもありますように、朝鮮出兵における日本軍の活躍が、結果として外国に「日本侮るべからず」と思わせたのも事実です。今に至る朝鮮の人々の思いは、格下と信じていた日本に攻められたという「屈辱」でしょうね。