江戸幕府が貿易を厳しく統制した理由の第2は、貿易の利益を幕府が独占するためでした。なぜなら、貿易は必ずと言っていいほど儲(もう)かるからです。
外国から「輸入する」ということは、その商品が我が国では手に入らなかったり、手に入ったとしても非常に高価だったりするのが普通です。と言うことは、輸入によって仕入れた商品は、相手がどんなに高価でも手に入れようとしたり、あるいは安く大量に手に入れたりすることによっても、結果的に大儲けにつながるというわけです。もちろん「輸出」の場合も理論的には同じです。
当時の貿易は、幕府だけではなく西国の大名も行っていました。大名が「おいしい」貿易を行って、その利益で強大な経済力と軍事力を持つことによって、幕府に反逆するようになることを恐れたのです。





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ぴーち こんばんは!
確かに外国との取引というのは
今でも外資系企業などを含め、羽振りが良いみたいですが、儲ける事が出来るだけに
熾烈な争いも盛んな世界なのでしょうね。
ぴーちさんへ
黒田裕樹 仰るとおりです。
現代のような平和的な競争社会ならともかく、他の大名よりも常に武力で上位に立たねばならない幕府のプレッシャーは相当なものであったことでしょう。