先述のとおり、オランダは西洋諸国の中で唯一我が国と貿易を行っていましたが、そのオランダが我が国に開国を勧告するということは、自国の貿易の独占を失うことにもつながっていました。にもかかわらず開国を勧告した理由としては、仮に我が国が自主的に開国を行った後も、オランダとの縁(えにし)を忘れずに貿易上の友好な関係を続けてほしい、という思惑があったのかもしれません。
オランダによる勧告の内容として注目すべきことは、開国を勧める理由として「蒸気船」が開発されたことを挙げていることでした。蒸気船は1807年にアメリカのフルトンが発明しましたが、このことが世界の歴史を、特に我が国の運命を大きく変えてしまったのです。
その理由は我が国が「海で囲まれている島国」だからですが、なぜだかお分かりでしょうか。
※下記の映像は12月29日までの掲載分をまとめたものです。





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ぴーち こんばんは!
諸外国は、自国の利益になる事を前提に
相手国と手を結ぶ事しか考えないものですが
こうした
損得抜きにしたお付き合いが出来る国が
あるという事は、この上なく心強いものだと思います。
きっと日本側もオランダと友好関係を結んだ始まりが
損得抜きで接した事なのだろうと
想像します。
ぴーちさんへ
黒田裕樹 これに関しましては、残念ながらオランダが自国の利益を優先して勧告したと考えられますね。
なぜなら、この後に幕府がアメリカと不平等条約を結ばされた際に、オランダも同じ内容の条約を日本に結ばせているからです。
損得抜きのつきあいであれば考えにくいですからね。