しかし、治安維持法による徹底した弾圧があったからこそ、我が国がソ連のように共産主義革命が起きることなく、結果として国家や国民を守ることができたのも事実なのです。
また、治安維持法で捕まった人々は、明治憲法によって天皇の名において取り調べが行われ、裁判を受けることができましたし、実際に治安維持法によって死刑を宣告された人間は一人もいませんでした。
戦前の共産主義の思想家の中で、いわゆる「非転向」を貫いた人物がいたのも、彼らの生命があったればこそだったのですが、その一方でソ連のような共産主義国家では、一旦(いったん)逮捕されれば裁判も受けさせてもらえることなく、直ちに処刑された人々が無数に存在しているのです。
それに、特別高等警察(=特高)による取り調べは確かに厳しく、中には小林多喜二(こばやしたきじ)のように拷問(ごうもん)を受けて殺された人物もいますが、共産主義国家において、取り調べすら受けられずに、有無を言わさず死刑にされてしまうこととは、全く意味が異なるということも理解すべきではないでしょうか。
※下記の映像は3月20日までの掲載分をまとめたものです。





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ぴーち こんばんは!
確かに有無も言わさぬ殺し方も残酷極まりない事ですが、罪なき人が拷問で殺されてしまうのもまた
心痛む話ですね・・
現在の中国なども日本では軽犯罪扱いされる様な
事でも極刑扱いされてしまう様ですが、
話が逸れてしまいますが、中国で麻薬に関する取り締まりが殊更厳しいのは、やはりアヘン戦争などの
教訓からなのでしょうか・・・?
ぴーちさんへ
黒田裕樹 拷問による死も悲惨ですが、裁判にもかけずに有無を言わさず処刑する方がもっと悲劇ですからね。
チャイナに関してはそれもあるかもしれませんが、やはり「体制の維持」という目的も大きいと思います。