7世紀前半までに、中華から我が国に伝わったとされる伝説があり、貴族から武士、そして一般民衆に至るまで幅広く親しまれました。一般的には優雅な遊びと見られていますが、鞠(まり)を高く蹴りあげるなど、かなりの技術と体力を有する競技でもあります。
蘇我入鹿が強大な権力を握っていたある日のこと、飛鳥(あすか)の法興寺(ほうこうじ)の広場で、蹴鞠の会が盛大に行われていました。一人の若い男性の皇子が高く鞠を蹴り上げたとき、勢いあまって履(くつ)が脱げて、鞠とともに宙を舞いました。
履は、ある一人の男性の目の前に落ちました。男はすぐに履を拾い上げると、両手でささげるようにして持ちました。皇子の前まで行くと男はひざまずき、恭(うやうや)しく履を差し出しました。皇子も男の前でひざまずき、互いに目を見合わせ、笑みをかわしました。
これこそが、我が国の歴史の大きな転換点となった「大化の改新」を成し遂げた二人である、中大兄皇子(なかのおおえのおうじ)と中臣鎌足(なかとみのかまたり)の記念すべき出会いだった、と伝えられています。
※下記の映像は12月10日までの掲載分をまとめたものです。





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ぴーち こんばんは!
仰るとおり、蹴鞠の様子を見ていますと
高度な技術を要する競技であると
私もテレビなどで拝見する度に
思いますね・。
サッカーなどのリフティング(というのでしょうか?)の技術とはまた違う意味で
難しそうですものね。
それにしても、運命や出会いと言うのは
案外、そういうものなのかも知れませんね^^
ぴーちさんへ
黒田裕樹 仰るとおり、蹴鞠はかなり高い技術を要します。サッカーよりも難しいかもしれませんね。
運命はどこでどう転がるか分かりません。この後の二人はどうなるのでしょうか?