同年10月に小選挙区比例代表並立制で初の衆議院総選挙が行われ、首相自身の人気もあって議席数を伸ばした自民党を中心として、第二次橋本内閣が成立しました。橋本首相は財政構造改革法の制定など、行財政改革への取り組みを進めました。
しかし、バブル経済の崩壊(ほうかい)によって不況に苦しんでいた中で、平成9(1997)年4月に消費税を5%に引き上げたことや、同年に発生した、アメリカの機関投資家の通貨の空売りを原因とするアジア通貨危機の影響で、日本経済の不況が深刻化してしまいました(バブル経済の崩壊については後日改めて紹介します)。
平成9年の経済成長率は、バブル崩壊後の平成4(1992)年以来となるマイナスとなったほか、大手金融機関の経営破綻(はたん)や、倒産あるいはリストラによって大量の失業者が出る事態となり、混乱の中で行われた平成10(1998)年の参議院選挙で自民党が大敗すると、その責任を取るかたちで第二次橋本内閣は総辞職しました。
なお、橋本氏は首相辞任後に「(あの時期での)消費税の増税は間違いだった。また、私が行った緊縮財政は国民に迷惑をかけ、私の友人も自殺した。本当に国民に申し訳なかった。深くおわびしたい」と述懐(じゅっかい)しているとのことです。
(※下線を引いた事例については、リンク先もご参照下さい)





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ぴーち こんばんは!
人間は失敗する生き物ですが、
その失敗を教訓に成長出来れば、それこそが
人間らしい生き方だと思いますね。
しかしながら、補足ですが
今回、安倍首相の判断で
消費税1年半の先送りと決まった様ですが、この一年半と言う数字は何処からはじき出された年数なのか、未だ理解が出来ずにおります(^_^;)
たった一年半の先延ばしなら、わざわざ延命措置をしなくても良いと言う説もあれば、
このまま消費税など上げなくても良いなど
さまざまなご意見が飛び交っていますが
やはり安倍さん自身も、失敗に学んだからこその対応なのでしょうけれど、
フライングし過ぎたかなという思いがあります。
ぴーちさんへ
黒田裕樹 仰るとおり、人間は失敗するのが常ですが、橋本首相の場合は取り返しがつかない失敗だったかもしれませんね。
今回の安倍首相の判断ですが、あくまでも個人的な見解としてですが、延長する1年半の間に必ずや増税できるまで経済を回復してみせる、という強い決意のあらわれではないか、と判断しております。