しかし、こうした考えは、授業でも紹介したように「我が国の国柄」ではありません。天賦人権論の原理は西洋にあり、17世紀から18世紀の思想家である、イギリスのロックやフランスのルソーなどの社会契約説を由来として、「すべて人間は生まれながらに自由かつ平等で、幸福を追求する権利を持つ」と考えられるようになりました。
アメリカの独立戦争やフランス革命などはこうした思想の影響を強く受けており、明治維新以降の我が国においても自由民権運動によって紹介されるなど、天賦人権論への支持が確実に広がりを見せたことは間違いありません。
ですが、我が国における、いわゆる「人権」に関する思想は、その遥(はる)か以前から、すでに見えないかたちで定着していた事実をご存知でしょうか。
実は、その背景にも「天皇」のご存在があります。
※下記の映像は11月15日までの掲載分をまとめたものです。





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ぴーち こんばんは!
思うに
昔は素晴らしい思想家を生み、豊かな国土や恵まれた人材達によって、お手本とすべき考えの元で成り立っていた国々が戦争や政治的な影響で堕落してしまう現象は何処の国でも起こりうる問題なのですね。
せっかく、自国で生み出された良いものには目もくれず、隣の芝生は青く見えるのか。外国の思想に直ぐに飛びつき、直ぐ様感化されて
良い伝統、習慣を忘れてしまう事は考えものだなと思います。
ぴーちさんへ
黒田裕樹 仰るとおり、古き良き文化をなくしてしまって、国家全体のレベルが下がっているのは残念な限りです。
昔と今とを比較しながら、もう少し詳しく探ってみたいと思います。