これらの原則を実施させるため、翌昭和24(1949)年にGHQの顧問(こもん)として来日した銀行家のドッジは、昭和24年の予算について、赤字歳出を許さない超均衡(ちょうきんこう)予算を編成させ、財政支出を大幅に削減(さくげん)させました。
また、「1ドル=360円」の単一為替レートを設定し、日本経済を国際経済へと結びつけることで、我が国の国際競争力を強化しようとしました。ドッジによるこうした一連の施策(しさく)は、今日では「ドッジ=ライン」と呼ばれています。
なお、ドッジ=ラインを税制面から裏付けるため、同じ昭和24年と翌昭和25(1950)年の2度にわたって来日した、シャウプを団長とする税制使節団の指導によって、直接税中心主義や法人税の減税、累進課税制度(るいしんかぜいせいど)など税制の大改革が実施されました。こちらは「シャウプ勧告」といいます。
(※下線を引いた事例については、リンク先もご参照下さい)





いつも応援いただきまして、本当に有難うございます。
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ぴーち おはようございます!
これまで戦後の日本経済発展について
日本独自の努力の賜物だと思っておりましたが、
その影には、こうしたアメリカの思惑が
潜んでいたとは存じませんでした。
まるで日本は、二人羽織を演じられて
いたかのようですね。
ぴーちさんへ
黒田裕樹 確かに戦後復興のきっかけはGHQの指導があったのは事実ですが、いくら二人羽織であったも、表で演じる側の実力がなければ成り立ちませんからね。
我が国の戦後復興における底力は大いに評価されるべきだと思います。