そして、詔書のすべての手続きが終わった14日午後11時過ぎ、総理大臣室を訪問した阿南陸相は、貫太郎に面会すると以下のように述べました。
「自分が陸軍の代表として強硬な意見を申し上げ続けたことによって、総理に大変ご迷惑をおかけしたことを深くお詫(わ)びします。私の真意はただ一つ、国体を護持したいと考えただけで、他意はございません。この点、何卒(なにとぞ)ご了承ください」。
阿南陸相の言葉を受け、貫太郎はかつての侍従長と侍従武官の関係のように、優しく語りかけました。
「阿南さん、貴方(あなた)の気持ちは私が一番良く分かっているつもりです。長い間本当にありがとうございました。国体はきっと護持されますし、皇室もご安泰(あんたい)ですよ」。





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ぴーち こんばんは!
なにやら今日の場面は
映画のワンシーンを思い浮かべてしまいそうになるいわゆる山場ですね^^
貫太郎首相の懐の深さが際立つお言葉に感銘しました!
ぴーちさんへ
黒田裕樹 > なにやら今日の場面は
> 映画のワンシーンを思い浮かべてしまいそうになるいわゆる山場ですね^^
> 貫太郎首相の懐の深さが際立つお言葉に感銘しました!
確かに映画のワンシーンのようですね。
首相と陸相のやり取りは素晴らしいですが、実はこれが…。