我が国が降伏寸前であったにもかかわらず、まるで実験を行うかのように原爆を2つも落としたアメリカによる卑劣(ひれつ)極まる暴挙は、東京大空襲とともに国際法上でも決して許されることのない、民間人などの非戦闘員を対象とする空前の大虐殺(だいぎゃくさつ)です。
なお、鈴木内閣はポツダム宣言の受けいれをめぐって「no comment(ノーコメント、大人びた態度でしばらく賛否の態度を表明しない)」という意思を表明しましたが、これがいつしか「黙殺(もくさつ)」という言葉にすり替わり、これが同盟通信社によって「ignore it entirely(全面的に無視)」と翻訳(ほんやく)され、さらにはロイターとAP通信では「reject(拒否)」と報道されてしまいました。
このことを受けて、ポツダム宣言に対する日本政府の断固たる態度を見たアメリカが、原爆の広島と長崎への投下を最終的に決断したとの見方もありますが、先述のとおりポツダム宣言の発表前に原爆投下は決定されており、むしろ投下を正当化するために鈴木首相の「発言」が「利用されてしまった」のが真実と考えるべきなのです。





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- 黒田先生
青田です。
トルーマンの無能ぶりは、日本だけでなく、
アメリカ軍人さえ呆れていました。
あのマッカーサー(ニミッツも)
広島長崎への原爆投下を批判しています。元帥たる自身への相談なく行われた上、
日本はソ連へ和平仲介を打診した1945年6月の時点で抗戦の意思がなく、
戦略的に無用であると考えたためです。
これは、マッカーサーは、人道主義者だからではありません。
彼は、戦略的に必要だと思えば、後の朝鮮戦争でも
原爆を投下することを進言しています。
日本だけではなく、アメリカにとっても百害あって、一利ナシの行為だったということです。
私は、考えようによっては、トルーマンは、ヒトラーと同一に思えてしまいます。
青田さんへ
黒田裕樹 トルーマンに関しては、前任者のルーズベルトの死で運良く(?)大統領の地位を手に入れたという劣等感があったため、自分を大きく見せるために、しなくてもよい原爆投下を強行したという説もありますね。
いずれにせよ、とんでもない話ですが…。
ぴーち こんばんは!
仰るとおり、本当に・・・
まるで動物実験でもするかの様な
仕打ちを日本は受けてしまったのですね。
話は変わりますが、
よく味方につければ、最強の人物なのに
敵に回すと最悪な存在になる方がおりますが、
アメリカと言う国を敵に回すと、本当に厄介ですね。
もしも
そういう国相手と真っ向勝負をしてしまった日本に少しは落ち度があったとしたらば・・。
そうだとすれば、もう少しあの戦争が開戦される前に
回避出来る策が考えられなかったものかと
今更ながら思いました。
ぴーちさんへ
黒田裕樹 仰るとおりですね。
我が国の戦争責任を声高に叫ぶのではなく、そうすれば戦争を回避できたのか、あるいはどうすれば有利なうちに講和できたのかなど、前向きな議論をすべきでしょう。
これ以上の悲劇を繰り返さないためにも―。