いつの時代であろうとも、天皇なくして我が国の将来は有り得ません。このため、我が国ではポツダム宣言を受けいれるかどうか、態度を明確にしないまま連合国の出方をうかがうことにしたのですが、この裏にはアメリカによるとんでもない謀略(ぼうりゃく)が隠(かく)されていました。
実は、当初の宣言文には「日本が降伏すれば天皇の地位を保証する」と書かれていたのです。駐日大使の経験者で我が国の実情をよく知っていたグルーによって、我が国が宣言に応じやすいようにつくられていたのですが、土壇場(どたんば、最後の場面という意味)でアメリカ大統領のトルーマンが削除(さくじょ)しました。
トルーマンが「天皇の地位の保証」を削除した宣言が発表されたことによって、アメリカは宣言以前に決まっていた計画を実行に移しやすくなったのです。その計画こそが、悪名高い「原子爆弾の日本への投下」でした。





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ぴーち こんばんは!
一番の元凶はトルーマンだったのですね。
トルーマン自身、日本を追い詰めることで
得られる自身の利益が他に存在していたのでしょうか?
ぴーちさんへ
黒田裕樹 アメリカとしては、終戦後の日本占領のイニシアチブをとるためにも、ソ連に先駆けて徹底した攻撃を行いたかったことや、せっかく作った原爆の(それも二種類の)威力を確認したかったこと、さらには落とす国が黄色人種であることから、罪の意識が低かったことなどが挙げられますね。
いずれにせよ、断じて許されるものではありません。
つねまる 先生、はじめまして。
近現代史は絶対に「あと、読んどけ」で済まされたので面白いです。
先輩だか後輩だか不問にしてくださいなのですが、私は千里キャンパスの教室出身です。
司法書士事務所から通信教育で教員免許取得で先生なんて、すごいなあ。
わかりやすくて楽しい歴史、をしてくれる大人の教師に出会いたかったな。
背筋を伸ばして勉強します、先生!
つねまるさんへ
黒田裕樹 同じ大学の校友からのお言葉、恐縮です。
これからもどうぞよろしくお願いいたします。