この頃、隋の皇帝(こうてい)は二代目の煬帝(ようだい)が務(つと)めていました。「日本からの使者が来た」との知らせに煬帝は宮殿(きゅうでん)に現れると、手にした我が国からの国書(こくしょ)を読み始めました。すると、みるみるうちに煬帝の表情が険(けわ)しくなり、ついには顔を真っ赤にして叫(さけ)びました。
「何だ、この失礼な物言(ものい)いは!」
煬帝のあまりの怒(いか)りぶりに隋の外交官たちが震(ふる)え上がった一方で、我が国からの使者である小野妹子は涼(すず)しい顔をしていました。
「こんな無礼(ぶれい)で野蛮(やばん)な書は、今後は自分に見せるな!」
さて、煬帝をここまで怒(おこ)らせた国書は以下の内容で始まっていました。
「日出(ひい)ずる処(ところ)の天子(てんし)、書(しょ)を日没(ひぼっ)する処の天子に致(いた)す。恙無きや(つつがなきや=お元気ですか、という意味)」。
果たしてこの国書のうちどの部分が煬帝を怒らせたのでしょうか?





いつも応援いただきまして、本当に有難うございます。
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ぴーち おはようございます!
以前にも確か黒田さんから学ばせてさせていただいたことがありました!!
天子と名乗った所だったと記憶しております^^
応援凸
ぴーちさんへ
黒田裕樹 覚えてくださっていて有難うございます(^ω^)
詳しくは次回(18日)の更新で明らかにしますね。