田沼時代の頃までには、物品ごとに仕入れから販売までの独自のルートが確立されており、複数の同業の商人によって運営されていました。意次は、これら物品のルートごとに税を、すなわち物品ごとに流通税(りゅうつうぜい)をかけることで、「儒教と商行為」の影響を和らげようとしたのです。
このような発想の転換に対して、商人たちは「独占的に流通ルートを認めてくれるのならば」と条件付きで税を支払うことに応じました。こうして幕府と商人たちとの思惑(おもわく)が一致したことによって、営業の独占権を与えられた株仲間(かぶなかま)が広く幕府の公認を受けることになりました。
株仲間が扱(あつか)った商品は油や紙にロウソク、綿などの日用品や、銅や鉄などの金属が中心であり、江戸では十組問屋(とくみといや)、大坂では二十四組問屋(にじゅうしくみといや)が結成されました。また、彼らから集められた運上(うんじょう)や冥加(みょうが)によって幕府財政も潤(うるお)い、商業の繁栄(はんえい)は景気を上向かせる要素にもなりました。




いつも有難うございます。
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クラチー 法人税の元祖、来たぁー!
(大きくガッツポーズ)
しかし、宗教的なものはやはり絡んでくるんですねぇ。
政治と宗教は混ぜられないのに、
変なところでこういう規制がかかってくるとは。
世の中って面倒というか難しい…。
(--;)
いやぁ、田沼さんはやはり、
世間への目も度胸も強く大きい立派な政治家ですね♪
(^///^)
ぴーち こんばんは!
現代の消費税などの制度は田沼意次の案が
脈々と受け継がれているんですね^^
応援凸
クラチーさんへ
黒田裕樹 ガッツポーズをいただいて光栄です(^o^)/
政治と宗教…まさに政教分離ですね。
江戸時代は政教分離が進んだ時代として知られていますが、精神面ではむしろ儒教と同化していたといえるかもしれません。
田沼意次の功績はこれからも続きますよ(^^♪
ぴーちさんへ
黒田裕樹 > 現代の消費税などの制度は田沼意次の案が
> 脈々と受け継がれているんですね^^
そうですね。流通税を確実に徴収するというあたりはさすがだと思います。
一般的には敬遠されがちな消費税ですが、確実な財源確保というメリットもありますからね。