絵画で有名な尾形光琳は八橋蒔絵硯箱(やつはしまきえすずりばこ)などの優れた作品を残していますが、その弟である尾形乾山(おがたけんざん)も、装飾的(そうしょくてき)で高雅(こうが)な陶器(とうき)や蒔絵(まきえ)を残しました。光琳との合作である寿老図六角皿(じゅろうずろっかくざら)が有名です。
染物(そめもの)では、宮崎友禅(みやざきゆうぜん)が始めた花鳥山水を模様とする友禅染(ゆうぜんぞめ)が、衣服の華(はな)やかさを競(きそ)った町人の間で流行しました。
また彫刻では、僧の円空(えんくう)が全国を行脚(あんぎゃ、諸国を渡り歩くこと)して、円空仏と呼ばれた独特の作風を持った仏像を残しました。
(※下線を引いた事例については、リンク先もご参照下さい)
(※これで江戸時代・前期は終了です。次回(7月8日)からは江戸時代・後期の更新を開始します)




いつも有難うございます。
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ぴーち こんばんは!
江戸時代は本当に様々な上質な文化が栄えた時代でもあったんですね。!それだけ世の中が平和な証拠だったんですね^^
艶やかな友禅染の着物、一度着てみたかったわw
応援凸
ぴーちさんへ
黒田裕樹 > 江戸時代は本当に様々な上質な文化が栄えた時代でもあったんですね。!それだけ世の中が平和な証拠だったんですね^^
平和なことは重要ですね。そこまでの道のりは長かったのですが…。
> 艶やかな友禅染の着物、一度着てみたかったわw
良いですねぇ。女性にとっては憧れですよね。
平和な時代
ろっぽん 250年の平和が独特の文化をはぐくんだ時代ですね。それを表してるコミックで小学館の村野守美の
「職人侭百景(上下)」が高校生ぐらいがよく理解できるのでは浅草寺の仏師の話や蒔絵師の話があって面白いですよ。日本の物作りの心意気が伝わってきます。
ろっぽんさんへ
黒田裕樹 今回もご紹介有難うございます。
職人の心意気と平和な日常が、仰るとおり江戸時代の文化を支えていますね。
しのぶもじずり こうやって一気に並べてみると、元禄文化って半端ないですね。
今の私たちが、後世に残して自慢できるものは何があるだろう、と考えました。
しのぶもじずりさんへ
黒田裕樹 仰るとおりですね。
多彩な文化といったところで「つくられた」モノも多いですし、純粋に後世に残りそうなものは存在するでしょうか…。