例えば明治憲法においても、統帥権干犯が軍部の暴走を招(まね)く原因の一つとなりましたが、この問題が表面化する前に憲法を改正し、文民統制(ぶんみんとうせい)、いわゆるシビリアン・コントロールを定着させていれば起こらなかったかもしれず、そう考えれば残念なことです。
翻(ひるがえ)って現代を見ても、先述の憲法第9条や環境権の他に、憲法を改正させることで一気に決着できる問題がいくらでもあります。例えば、永住外国人に地方参政権を与えるのであれば第15条を、朝鮮学校の授業料を無償化するのであれば第89条をそれぞれ改正すれば良いのであり、いずれの問題においても、推進派は今ひとつ分かりにくい拡大解釈で済ませるのではなく、憲法改正を認めるよう積極的に運動すべきではないでしょうか。
何しろ、憲法改正は国会の決議だけでは効力を持たず、その後に行われる国民投票における過半数の賛成で初めて成立するのですから、推進派がよく用(もち)いる言葉である「民意の反映」にもふさわしいはずなのです。




いつも有難うございます。
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ぴーち こんばんは!
確かに外国から見れば、日本の曖昧な表現は
判り辛く、次第に信用を失う結果になり兼ねませんよね。
永住外国人の地方参政権に関しては、黒田さんが普段からご懸念されている内容でもありましたよね。
いくら国際化を進めると言っても、外国人に対しての参政権は安易に与えてよいものかどうか・・。そこの所は慎重な検討が必要になってくるのではないかと思います。
今でも当たり前のように反日感情を持つ方も多いと聞きますので。
応援凸
なおまゆ まさしく仰るとおりです。
外国製の憲法を後生大事に一度の改正もなく『守っている』ことの愚かさにあきれる思いです。
昔から、基本法の他に例外の暫定法を作る事が好きなような国民性(政権担当者だけでしょうが)にそろそろ『お別れ』しましょう。
憲法9条は早急に改正したいものです。
ぴーちさんへ
黒田裕樹 > 確かに外国から見れば、日本の曖昧な表現は
> 判り辛く、次第に信用を失う結果になり兼ねませんよね。
仰るとおりです。
我が国の伝統は守らなければいけませんが、その一方で国際社会の一員としての責任も果たさなければいけませんからね。
> 永住外国人の地方参政権に関しては、黒田さんが普段からご懸念されている内容でもありましたよね。
> いくら国際化を進めると言っても、外国人に対しての参政権は安易に与えてよいものかどうか・・。そこの所は慎重な検討が必要になってくるのではないかと思います。
> 今でも当たり前のように反日感情を持つ方も多いと聞きますので。
こちらも仰るとおりです。
我が国の主権にかかわる問題ですから、拙速に事を進めると必ずや後悔することになるでしょう。
国民投票を含めた憲法改正を訴えることで、国民すべてが真剣に事態を考えることになる。これこそが国民主権です。
なおまゆさんへ
黒田裕樹 > まさしく仰るとおりです。
> 外国製の憲法を後生大事に一度の改正もなく『守っている』ことの愚かさにあきれる思いです。
> 昔から、基本法の他に例外の暫定法を作る事が好きなような国民性(政権担当者だけでしょうが)にそろそろ『お別れ』しましょう。
> 憲法9条は早急に改正したいものです。
国民性は時として我が国の将来に影響を与えることになりますね。
憲法改正を早急に行えるようなシステムを構築することで、生き馬の目を抜く国際社会に勝ち抜ける力を維持することにつながることでしょう。
黒田裕樹さん
風早 りら 「憲法を改正せず、拡大解釈のみで乗り切る」
今まで 日本は このあいまいの
見解で 色々と してきたように思います
かなり以前より 疑問です
風早りらさんへ
黒田裕樹 >> 「憲法を改正せず、拡大解釈のみで乗り切る」
> 今まで 日本は このあいまいの
> 見解で 色々と してきたように思います
> かなり以前より 疑問です
曖昧も時と場合によりけりといったところでしょうか。
我が国では、特に政治的判断が「曖昧だらけ」だと言えます。
そのツケを払わされる身にはたまったものではありません。
かつては井伊直弼もそうでしたね。