城下はやがて人や物資が集まる中心地となり、大名の居城(きょじょう)を中心に城下町(じょうかまち)が形成されました。この当時の有名な城下町としては、北条氏の小田原や今川氏の府中(ふちゅう)、上杉氏の春日山(かすがやま)、朝倉氏の一乗谷(いちじょうだに)などがあります。なお、今川氏の府中は領国である「駿」河の「府」中として駿府(すんぷ)と呼ばれました。現在の静岡です。
この他にも、戦国大名は鉱山(こうざん)の開発や治水(ちすい)の事業などを積極的に行うとともに、領国内の関所の廃止や商業の発展のために組合である座(ざ)を廃止して商品の流通を促進(そくしん)し、また領国内の宿駅(しゅくえき)や伝馬(てんま)などの交通制度を整えて城下町を中心として領国を一つの経済圏(けいざいけん)のまとまりとしました。
ただ、この当時の戦国大名の兵力の大半が平時は農作業を行う農民兵(のうみんへい)であり、彼らは地方への長期間の滞在(たいざい)が事実上不可能であったこともあって、各大名は天下統一よりも周辺諸国への領地拡大を目指していました。




いつも有難うございます。
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サクラ 戦国時代って、始終国が荒れてるイメージでした。
それどころか、水害とか、飢饉とか。
けれども戦国大名は自らの力で国を守っていましたし、農民との結びつきも強かったんですね。
兵を出しすぎれば、大戦末期みたいに食糧不足もおきますし。
サクラさんへ
黒田裕樹 > 戦国時代って、始終国が荒れてるイメージでした。
> それどころか、水害とか、飢饉とか。
> けれども戦国大名は自らの力で国を守っていましたし、農民との結びつきも強かったんですね。
> 兵を出しすぎれば、大戦末期みたいに食糧不足もおきますし。
そのとおりです。戦国大名といえども、攻め込むだけでなく領地を守ることの方が重要でした。
そのためにあらゆる政策を行うとともに、いざ出兵の際には兵糧が尽きることのないよう、また生産性が落ちることのないよう気を付けていたんですよね。
そうめん この時代の静岡県は駿府と呼ばれていたんですか・・。
ずっと駿河かと思っていました。
参考になりました(^^;)
城下町は色々な地方にあったんですね。
そこは人や物資が集まる中心地という事から、とても賑わっていたんですね。
そうめんさんへ
黒田裕樹 > この時代の静岡県は駿府と呼ばれていたんですか・・。
> ずっと駿河かと思っていました。
> 参考になりました(^^;)
静岡県というよりは静岡市ですね。
駿河の中心=県の中心であることは変わっていないようです。
> 城下町は色々な地方にあったんですね。
> そこは人や物資が集まる中心地という事から、とても賑わっていたんですね。
小規模な城下町は全国にありました。
ただ、それを自己の領地内で全国的に、しかも計画的に行った武将がいたのです。
それは誰かというと…?
ぴーち こんばんは!
私の住む所にも、伝馬町という町名が存在しますが、元辿れば戦国時代にまで遡るのですね~!
駿府というのは、時代劇でよく耳にしておりました(^^A
戦に備えて、色々な準備が着々と整備されいった時代でもあるんですね!
応援凸
紗那 戦国時代の農民兵しか組織されていなかった時代は、多分一般の人が想像してるのより、ずっと平和だったのでしょうね。
とりあえず、大名が防備を固めてくれているわけですし。
まぁ、農民兵だけでなく、正規軍が組織されるようになると話は変わってくるのでしょうが……w
ぴーちさんへ
黒田裕樹 > 私の住む所にも、伝馬町という町名が存在しますが、元辿れば戦国時代にまで遡るのですね~!
> 駿府というのは、時代劇でよく耳にしておりました(^^A
> 戦に備えて、色々な準備が着々と整備されいった時代でもあるんですね!
伝馬町は東京にもありますから、探せばもっと各地にもあるでしょうね。
やっぱりいつ戦争があるか分からない時代ですから、平和慣れした現代とは違って、危機管理がしっかりと出来ていたと考えるべきでしょうね。
紗那さんへ
黒田裕樹 > 戦国時代の農民兵しか組織されていなかった時代は、多分一般の人が想像してるのより、ずっと平和だったのでしょうね。
> とりあえず、大名が防備を固めてくれているわけですし。
> まぁ、農民兵だけでなく、正規軍が組織されるようになると話は変わってくるのでしょうが……w
農民兵は平時はすべてが手作業という重労働な農業に従事させられて、いざ戦争となったら命がけで戦わねばなりませんでしたから、その負担は想像を絶する大きいものだったかもしれませんよ。
その一方で戦争専門の兵力は、普段は訓練だけを行っていればよいですから、まだマシだったといえるのかもしれませんが…。
黒田裕樹さん
風早 りら 戦国大名は 革新的な ことを
かなりしていたのですね
鉱山の開発や治水の事業まで
関所を廃止し商業の発展させた
城下町を中心として領国を一つの経済圏のまとまりとした
また 知識が増えました
ありがとう 学ぶ喜び感じます
風早りらさんへ
黒田裕樹 > 戦国大名は 革新的な ことを
> かなりしていたのですね
> 鉱山の開発や治水の事業まで
> 関所を廃止し商業の発展させた
> 城下町を中心として領国を一つの経済圏のまとまりとした
> また 知識が増えました
> ありがとう 学ぶ喜び感じます
各大名が生き残りをかけて戦っているわけですから、必然的に経済圏のまとまりが求められるわけですね。
人間は必要に迫られないと動かないものかもしれません。