秀吉はその後も家康に自身への臣従(しんじゅう、臣下として主君につき従うこと)を迫り、自分の妹を家康の新たな正室として差し出したり、母を人質として送ったりしました。こうした秀吉の容赦(ようしゃ)のない攻勢に対して家康もついに臣従を決意し、秀吉に面会して臣下の礼をとりました。
その後、1590年に秀吉が天下を統一した際に、家康は滅亡した北条氏(ほうじょうし)の旧領である関東の6ヵ国を秀吉から与えられました。しかし、それは石高(こくだか)こそ約100万石(まんごく)の大幅な加増(かぞう)であったものの、先祖伝来の地でもあり、それまでに血のにじむような思いで獲得(かくとく)してきた三河などの領地を秀吉に没収(ぼっしゅう)されることを意味していましたが、家康はここでも屈辱(くつじょく)に耐え、秀吉の命令に従ったのでした。
「やがて巡(めぐ)り来るであろう機会を待って、その日までじっと耐え続ける」。人質時代に培(つちか)った家康の苦労や辛抱が報(むく)われる日がついにやって来ました。1598年に、秀吉が幼い秀頼(ひでより)を遺(のこ)してこの世を去ったのです。秀吉から秀頼と豊臣家の行く末を託(たく)され、笑顔で応(こた)えた家康は、内心でこう思っていました。
「太閤殿、貴殿が織田家に対してそうなさったように、今度は自分が豊臣家を出し抜いて天下を取る番ですな」。




いつも有難うございます。
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トレビアン・西 黒田裕樹さん、応援コメントいつもありがとうございます。今は語れませんが、月末には笑ってもらうつもりです。
笑えないかもしれませが・・・・。
これからもよろしくお願いします。
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紗那 このあたりは家康の根性に感心するしかないですね……!
こんな尋常じゃない耐久力、自分にはないです。。。
しっかし、腹黒い!
トレビアン・西さんへ
黒田裕樹 お言葉をいただきまして、お元気そうで安心しました。
月末を心待ちにしております。
紗那さんへ
黒田裕樹 > このあたりは家康の根性に感心するしかないですね……!
> こんな尋常じゃない耐久力、自分にはないです。。。
私もこんな忍耐力は持てません(笑)。
これも家康の凄さですね。
> しっかし、腹黒い!
明日(20日)からいよいよ家康の「黒い部分」が明らかになりますが、家康嫌いの紗那さんにもしっかりとお読みいただきたいと思います(^^ゞ
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ぴーち こんばんは!
「鳴かぬなら、鳴くまで待とう
ほととぎす』の由来は、この辺の尋常ではない辛抱強さから
家康の事を揶揄して言った言葉なんですね^^;
応援凸
ぴーちさんへ
黒田裕樹 > 「鳴かぬなら、鳴くまで待とう
> ほととぎす』の由来は、この辺の尋常ではない辛抱強さから
> 家康の事を揶揄して言った言葉なんですね^^;
確かに一理ありますね。
「よくここまで耐え抜いたなぁ」という、尊敬よりもむしろあきれ返る思いからきているのかもしれません。
そして、次回(20日)からいよいよ家康による怒涛(?)の逆襲編が始まります!(^^ゞ
興味を持たれた皆様は、是非会場までお越し下さい。東京での公演のため、私自身が参加できないのは非常に残念ですが、もし関西で上演される機会があれば拝見したいです!
(※下線を引いた事例については、リンク先もご参照下さい)
(※舞台の詳細は追記からご覧下さい。なお、今回の記事に関してはコメント欄を閉じさせていただきます)
『The Bando Wanderer 無稽・将門』
(演出・小川信太郎 作・沢崎麻也)
【日時】9月2日(木)~5日(日)
2日(木)19:00
3日(金)14:00/19:00
4日(土)14:00/19:00
5日(日)12:00/16:00
【場所】新宿スペース107
【料金】4000円(全席指定)
【チケット予約について】
下記の予約フォームからもご予約できます!
フォームから予約すると、座席が選べます
希望購入者欄はぜひ「藤原久美子」で
チケット予約フォーム
(※携帯の場合はこちらからお申込みいただけます)
【あらすじ】
この国を守る…
そう言い残して平安時代の英雄、
平将門と藤原純友はこの世を去った。
そして二人の魂は
遥か古代・邪馬台国の時代と、
現代・戦争が激化する1940年に生まれ落ちる。
時を隔てた二人の魂が、
国を守るために呼応した時、
ついに時代が動く…
架空の島国を舞台に、
将門・純友の両雄をモチーフに描く伝奇SF。
※更に詳しいあらすじは、こちらで読めます↓
劇団BOOGIE★WOOGIEホームページ
(携帯からはこちらをご覧下さい)
(※下線を引いた事例については、リンク先もご参照下さい)




いつも有難うございます。
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