製塩(せいえん)は瀬戸内海(せとないかい)の沿岸(えんがん)で盛んに行われ、塩田(えんでん)に海水をくみ上げ、自然に蒸発(じょうはつ)させて濃縮(のうしゅく)したものを煮つめる揚浜法(あげはまほう)や、伊勢(いせ)地方などで潮(しお)の満ち引きを利用して海水を導入(どうにゅう)する入浜法(いりはまほう)が行われました。
鍛冶(かじ)では刀剣(とうけん)や農具の製作が盛んとなり、特に刀剣は武士の必需品となったほかに日明貿易(にちみんぼうえき)の主要な輸出品として、備前(びぜん)や山城(やましろ)、大和(やまと)などで多数がつくられました。
手工業の同業者組合である座(ざ)もその種類や数を増やして各地域に広まり、中には朝廷や大寺社の権威のもとで通行税である関銭(せきせん)の免除や広範囲における独占的販売権を認められて、全国的な商売を展開した座もありましたが、その一方で座に加わらない新興商人もあらわれ、座と対立するようになりました。
(※下線を引いた事例については、リンク先もご参照下さい)




いつも有難うございます。
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風早 りら 地方の産業の繁栄
美濃紙
近江の陶器
河内鍋
加賀丹後絹織物
瀬戸内海の製塩
今夜も御勉強しっかりさせて
頂きました
黒田先生ありがとうございました
風早りらさんへ
黒田裕樹 > 地方の産業の繁栄
> 美濃紙
> 近江の陶器
> 河内鍋
> 加賀丹後絹織物
> 瀬戸内海の製塩
> 今夜も御勉強しっかりさせて
> 頂きました
> 黒田先生ありがとうございました
こちらこそ、今日も丁寧なお言葉有難うございます。
国全体が豊かになると、特産物を売る余裕も生まれるんですよね。
現代にもつながっているあたりが凄いと思います。
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オバrev 室町時代の産業やシステムは、昭和の頃と変わらないですね(^^;)
こういう産業やシステムは、幕府が後押ししたのか、自然発生的にできたものなのか、どうなんでしょうか?
オバrevさんへ
黒田裕樹 > 室町時代の産業やシステムは、昭和の頃と変わらないですね(^^;)
この頃から岩大のシステムが構築されていったといえるのではないかと思いますね。
> こういう産業やシステムは、幕府が後押ししたのか、自然発生的にできたものなのか、どうなんでしょうか?
幕府が保護する場合は、今も昔も税収対策ですから(笑)、その意味での保護はあったかもしれませんが、どちらかといえば人々の生活のレベルが上がったがゆえの自然発生的なものではないかと考えられます。
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ぴーち こんばんは!
瀬戸内海の製塩方法ですが、
私は前者の「揚浜法』と言う方法しか知りませんでした(^^A
(やはり赤穂が一番有名でしょうか)
伊勢地方の「入浜法」という方法は恥ずかしながら、今回初めて伺いました^^
塩は、本当にありがたいですよね。
この猛暑続きの気候に、私達人間も塩なしでは生きられませんものね。海からの貴重な贈り物。大切にしていきたいです。そして先人達にも改めて感謝したいです^^
それでは、応援凸
ぴーちさんへ
黒田裕樹 > 瀬戸内海の製塩方法ですが、
> 私は前者の「揚浜法』と言う方法しか知りませんでした(^^A
> (やはり赤穂が一番有名でしょうか)
> 伊勢地方の「入浜法」という方法は恥ずかしながら、今回初めて伺いました^^
塩の入手方法にもいろいろありますからね。
入浜法は潮の満ち引きという自然の摂理を上手に利用している分、高い効果があります。
> 塩は、本当にありがたいですよね。
> この猛暑続きの気候に、私達人間も塩なしでは生きられませんものね。海からの貴重な贈り物。大切にしていきたいです。そして先人達にも改めて感謝したいです^^
本当にそうですね。
歴史を学ぶことは、偉大なる先人に感謝の気持ちを抱くことでもありますから。