さて、去る2月27日に第11回「黒田裕樹の歴史講座」を開催致しましたところ、ブログをご覧になられて初めてご参加いただいた方や、いつもお越し下さるレギュラーの方々を中心に、11名の皆様がご参加されました。
お蔭様をもちまして、当ブログも3月26日で開設以来一周年を迎えます。記念すべき次回(第12回)の講座は「戦国時代の宗教戦争 ~政教分離をもたらした三英傑」と題して、大阪・梅田で3月27日の午後3時30分より開始いたします。
現代の我が国での宗教は、お坊さんが有難いお経を読むなどの「平和の象徴」という印象が強く、また宗教が政治と関連するのを避(さ)けようとする「政教分離」(せいきょうぶんり)の傾向がありますが、我が国でこうした宗教のイメージが定着したのは江戸時代以降のことです。
実はそれ以前の我が国、特に戦国時代では「政教一致」(せいきょういっち)が当然であり、政治と宗教が結びついたことで一向一揆(いっこういっき)が多発するなど、様々な争いが起きていました。
しかし、戦国時代から天下統一へと導いた織田信長(おだのぶなが)、豊臣秀吉(とよとみひでよし)、徳川家康(とくがわいえやす)のいわゆる三英傑(さんえいけつ)によって、我が国の宗教は政治と完全に切り離(はな)されることになったのです。
信長による比叡山延暦寺(ひえいざんえんりゃくじ)の焼討(やきう)ちや、一向一揆における女性や老人、あるいは子供に至(いた)るまでの皆殺しも、実は政教分離への流れの一環(いっかん)という側面があるのですが、それでは秀吉や家康は、どのようにして政治と宗教を切り離すことに成功したのでしょうか?
カギを握るのは、二つに分裂した「ある巨大な勢力」と、現代の私たちには当たり前となった「ある制度」です―。詳しくは是非講座にご参加下さって、直接お聞き下さい!
第12回「黒田裕樹の歴史講座」
日時:平成22年3月27日(土)午後3時30分より
内容:「戦国時代の宗教戦争 ~政教分離をもたらした三英傑」
場所:梅田東学習ルーム
会費:無料
ブログをご覧の皆様も、よろしければ是非ご参加下さい。この記事のコメント欄をご活用いただければと思います。また、今回の講座の内容については、前回までと同様に、後日にはブログ上で映像とともに発表しますので、是非ご覧になって下さい。
なお、予約の都合上、当日の教室一覧(午後)の掲示板に「大阪読書研究会」と書かれているのが「黒田裕樹の歴史講座」の会場となります。ご注意下さい。
4月以降の講座の予定は下記のとおりです。
第13回 「日本とトルコ ~固い絆(きずな)の物語」
日時:平成22年4月24日(土) 午後3時30分より
場所:梅田東学習ルーム
会費:無料
第14回 「相続法と家族の絆(きずな)について」
日時:平成22年5月22日(土) 午後3時30分より
場所:梅田東学習ルーム
会費:無料




いつも有難うございます。
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てっちゃん中尉 黒田裕樹さん、こんにちは。
もうすぐ、一周年ですね。
この予告編、見てるだけですごくわくわくしちゃいます。
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シン 初めまして。私は鬱病と統合失調症で闘病中のシンと言います。生きている事がよく分からなくなりネットサーフィンをしているうちにたどり着きました。面白くて夜中に一気読みをしてしまいました。少し眠いです。私もブログを最近始めました。もしよろしければ相互リンクさせては頂けないでしょうか?お時間がある時に除いてやって頂ければ幸いです。
http://blog.livedoor.jp/dreamcatchshin-zibunsagashi/
基本的に闘病記ですが、病気は辛いですが日々をなるべく面白く生きてそれを記事にしたり、役立つ裏情報等もたまに書いてます。ご検討頂ければ幸いです。
応援クリックさせて頂いて帰らせて頂きます。
突然のコメントで失礼致しました。
失礼します。
シン
てっちゃん中尉さんへ
黒田裕樹 > 黒田裕樹さん、こんにちは。
> もうすぐ、一周年ですね。
> この予告編、見てるだけですごくわくわくしちゃいます。
お言葉有難うございます。
気がつけばまもなく1周年です。記念すべき講座にふさわしい(?)ように、今回から「予告編」を公開し始めたのですが、お気に召していただけたようで光栄です(^^♪
もちろん、本編もご期待下さい!
シンさんへ
黒田裕樹 はじめまして。
ご訪問ならびにお言葉有難うございます。
私の拙いブログが、シンさんにとって少しでもお役に立てるのであれば、喜んで相互リンクさせていただきます。
今後ともよろしくお願いします。
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シン こんにちは。自分探しのブログのシンです。わざわざブログにコメントを頂けて幸いです。今後ともよろしくお願い致します。本当にありがとうございましたm(__)m
シンさんへ その2
黒田裕樹 ご丁寧なお言葉有難うございます。
こちらこそよろしくお願いいたします。
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ウミタク こんばんは!
このたびはお祝いの言葉ほんとにありがとうございます<(_ _*)>
毎回コメントしていただいてありがたかったです♪
相互リンクの件は喜んでお受けします、よろしくお願いします。
歴史は大学生以前に日本人として大切な教養ですものね!(笑)
お先にリンク貼らせていただきますね。
ウミタクさんへ
黒田裕樹 > このたびはお祝いの言葉ほんとにありがとうございます<(_ _*)>
> 毎回コメントしていただいてありがたかったです♪
いえいえ、とんでもないです。
夢がかなって本当に良かったですよね(^^♪
> 相互リンクの件は喜んでお受けします、よろしくお願いします。
> 歴史は大学生以前に日本人として大切な教養ですものね!(笑)
> お先にリンク貼らせていただきますね。
有難うございます。
こちらも早速登録させていただきますね(^_^)v
ところで、元の襲来という国難を乗り越えた際に二度も暴風雨が発生したことで、「我が国は神風(かみかぜ)に守られている」とする神国思想(しんこくしそう)が、この後に主流となっていきました。神国思想は、やがて我が国に対して大きな影響を与えていくことになります。
さて、あきらめきれないフビライは、我が国に対して三度目の来襲を計画しましたが、諸般(しょはん)の事情で中止となり、元軍はその後二度と我が国を攻めませんでした。一方、我が国では九州沿岸の警戒体制をゆるめず、1293年には鎮西探題(ちんぜいたんだい)を設けて、北条氏一門を派遣して九州の御家人を統括(とうかつ)するなど、元軍襲来を機会に幕府の影響力は西国にも広まりました。
また、幕府は、それまでは支配の外にあった国衙領(こくがりょう、国の領地のこと)や荘園の非御家人の武士を動員できる権利を朝廷から与えられるなど、元軍襲来は結果として幕府の支配を強化するという効果も生み出しました。




いつも有難うございます。
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スカイラインV35 元寇を機に幕府の支配権は強まったんですね。財政的には逼迫の原因にもなったりと、色々あるんですね。
それにしても、中国の万里の長城など、今でこそ無用の長物とも云われますが、日本でも元寇の際は石塁など延々20kmほど作っているんですね。程度の差こそあれ、外敵に対しては真剣そのものの対応なんでしょうね。
.今晩は
りら 今日も講座お疲れ様
私も今会社から帰った処です
神国思想ここから始まったのですね
これが戦争にわが国は負けないと言
う思想の源だったのですね
明治以来の戦争を考えると
繋がりの大きさに驚かされます
スカイラインV35さんへ
黒田裕樹 > 元寇を機に幕府の支配権は強まったんですね。財政的には逼迫の原因にもなったりと、色々あるんですね。
元寇が我が国に与えた影響は、プラス面も、そしてマイナス面でも想像以上に大きかったということだと思います。
> それにしても、中国の万里の長城など、今でこそ無用の長物とも云われますが、日本でも元寇の際は石塁など延々20kmほど作っているんですね。程度の差こそあれ、外敵に対しては真剣そのものの対応なんでしょうね。
実際に危機を体験している鎌倉幕府のほうが、現代よりもよっぽど真剣だったということだと思います。石塁も、実際に元軍の上陸を防ぐ手段の一つとして機能していたといえますからね。
りらさんへ
黒田裕樹 りらさんもお疲れ様でした。
感動の一日から一夜明けて、ご気分はいかがでしたでしょうか。
神国思想は、色んな意味で我が国に影響を与えていますね。
「勝つんだ」という姿勢自体は良いことだと思いますが、すべての戦いに勝てるはずがありませんから、時には「引く」という姿勢が認められてもいいはずです。
物事というのは本当に難しいですね。
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佐佐木あつし 実際、自界反逆難や他国侵逼難を含む末法思想も
この頃に熟成されましたね。
様々な鎌倉仏教の祖も、まさか本来の小乗仏教には
実はそんな末法思想なんかなかった事も知らずに
成立させてしまい、
そのまま現代につながってる事を知ったらどう思うんでしょうね(笑)、
そのあたりも歴史の皮肉さを感じます。
佐佐木あつしさんへ
黒田裕樹 > 実際、自界反逆難や他国侵逼難を含む末法思想も
> この頃に熟成されましたね。
日蓮の「立正安国論」ですね。災害や元寇などの数々の国難が、鎌倉仏教が成立する一つのきっかけになったのかもしれません。
> 様々な鎌倉仏教の祖も、まさか本来の小乗仏教には
> 実はそんな末法思想なんかなかった事も知らずに
> 成立させてしまい、
> そのまま現代につながってる事を知ったらどう思うんでしょうね(笑)、
> そのあたりも歴史の皮肉さを感じます。
確かにそうですね。本来の上座部とは全く異なる大乗仏教なうえに、神仏習合や本地垂迹説などの大きな変化をとげた我が国の仏教ですから、日本という国は不思議です(笑)。