もしスペインがアルマダの海戦に勝利していれば、明の征服も成功していたかもしれません。そうなれば我が国の運命がどうなったのか見当もつきませんが、間違いなく断言できることは、アルマダの海戦の結果が、遠く我が国にも大きな影響を及ぼしたということです。
また、明は秀吉の出兵から約半世紀後の1644年に満州(まんしゅう、現在の中国東北部)の女真族(じょしんぞく)のヌルハチによって滅ぼされ、新たに清(しん)が誕生するわけですが、清が建国できた原因の一つに、明が我が国と戦ったことで勢力が低下していたという事情があったことは間違いありません。
これらの事実を知れば知るほど、世界の歴史にも大きな流れがあり、それが我が国における歴史にすべてつながっていることがよく理解できますね。「太閤殿下(たいこうでんか)の夢」を賭けた秀吉による朝鮮への出兵も、こういった世界史のレベルから見るべきだと私は思います。
(第11回歴史講座の記事はこれで終了です。)




いつも有難うございます。
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Masa 中学では「朝鮮出兵」という単語で習いましたが、内容は、“豊臣秀吉は朝鮮へ侵略行為を働いた”というものでした。
でも、先生の講座を通して、考え方が変わりました。
秀吉は、やむなく出兵せざるを得なくなってしまったのですね・・・。
これからは、日本史の勉強をしているときでも、常に世界にも目を向けようと思いますっ!
次回も楽しみにしていますねっ。
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紗那 無敵艦隊の 敗北って、そのタイミングだったんですね! ちょっと、頭にメモです。
うーん、世界史は嫌いだと思ってますけど、こうやって考えてみると、世界史にも興味が・・・・・・! ちょっと頑張ってみようか、と思いました♪
こんばんは
スカイラインV35 今回の講座で気付いたのですが、私はてっきり白人が横暴になったのは、産業革命で文明の利器が発展して以降の事と思っていました。それ以前から白人至上主義的な行いや思想があったんですね。ちょっと意識を変えて調べようかと思ってきました。
そして、世界史と日本史の連動も興味がわいてきました。興味がつきませんね。
Masaさんへ
黒田裕樹 やはり「朝鮮への侵略行為」と断定しているんですか…。
秀吉の事情をもっと歴史教育にも加味してほしいですね。
日本史といえども、世界史にも目を向けなければなりませんから、相乗効果で両方とも成績が上昇できればいいですね。
> 次回も楽しみにしていますねっ。
有難うございます。明日(23日)からは通常の更新に戻りますので、こちらもよろしくお願いします。
紗那さんへ
黒田裕樹 > 無敵艦隊の 敗北って、そのタイミングだったんですね! ちょっと、頭にメモです。
そうなんですよ。こんなところで世界史と結びついているんですよね。
> うーん、世界史は嫌いだと思ってますけど、こうやって考えてみると、世界史にも興味が・・・・・・! ちょっと頑張ってみようか、と思いました♪
いいことですね。高校では世界史が必修ですから、この際日本史と両方とも頑張ってみましょう!(^o^)丿
スカイラインV35さんへ
黒田裕樹 産業革命以前から白人の横暴は続いていますからね。とはいえ、産業革命も「文明を引っ張る白人」という強引なイメージを植えつけていますから、こちらにも注意が必要ですね。
日本史と世界史の連動は、より歴史の知識を深めることになります。明日(23日)からの更新もその一つになると思いますよ。
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miwa スペインの無敵艦隊が敗北した時代と同時期だと初めて認識致しました。
つまりイギリスではエリザベス一世が統治していた頃の話。
「日本の歴史」でひとくくりに出来ませんね。世界史と繋がっているのですものね。
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ぴーち こんばんは!
なるほど、おなじ地球上で起こった問題である限り
「風が吹けば、桶屋が儲かる」的なバタフライ効果ではありませんが、こうして事実が繋がると、世界はやはり良くも悪くも連動しているものなのですね~。
応援凸
miwaさんへ
黒田裕樹 > スペインの無敵艦隊が敗北した時代と同時期だと初めて認識致しました。
> つまりイギリスではエリザベス一世が統治していた頃の話。
> 「日本の歴史」でひとくくりに出来ませんね。世界史と繋がっているのですものね。
仰るとおり、イギリスはエリザベス一世の時代でした。その後、スペインに代わってイギリスか我が国との交易を目指しましたが、オランダとの競争に敗れて撤退しました。
もしイギリスがオランダを差し置いて唯一の貿易国になっていれば…そう考えると、本当に「日本の歴史」だけでは語れませんね。
ぴーちさんへ
黒田裕樹 > なるほど、おなじ地球上で起こった問題である限り
> 「風が吹けば、桶屋が儲かる」的なバタフライ効果ではありませんが、こうして事実が繋がると、世界はやはり良くも悪くも連動しているものなのですね~。
確かに「風が吹けば桶屋が儲かる」という世界でもありますね。そんな偶然が、我が国の歴史に大きな影響を及ぼしているんですから、世の中というのは面白いものです。