こうした中で創設されたイエズス会による「神の名の下(もと)に」布教活動を世界中で行うという目的は、21世紀の現代における常識では考えにくいことではありますが、当時の結果として大航海時代における欧州との利害にからむこととなり、カトリックの布教と白色人種(はくしょくじんしゅ)による世界各地の侵略とが、あたかもワンセットのようにして進んでいくことになりました。
例えば、現地の国民にカトリックを信仰させることに成功して、国民がこぞって「神の信者」となった後に、欧州の国々が「神の名の下に」侵略戦争を仕掛ければ、信者と化した国民はどちらの味方をするでしょうか?
こうして世界各地の支配を拡大していった欧州各国のうち、スペインの当時の国王であったフェリペ2世は、やがてアメリカ大陸を支配したのみならず、1580年にはポルトガルの王位も兼任するなど、まさに絶頂期にありました。
そんなフェリペ2世が次に支配を狙(ねら)った地域こそが、我が国を含むアジアの国々だったのです。




いつも有難うございます。
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佐佐木あつし フィリピン人の友人で、現在MMDA(日本の道路公団みたいな所)の副長官をしてるラクーナさんという人物と話した時にフィリピン人がもつ世界一ともいわれる彼らのホスピタリティはフィリピンの持つ歴史と国号の由来から来るのだと言う、考え深い話を聞いた事があります。
佐佐木あつしさんへ
黒田裕樹 フィリピンもまたスペインによる侵略を受けた国家ですからね。陽気なおもてなしの心は、様々な文化が交じり合ったものと私も聞いたことがあります。