それでは、信長は宗教勢力に対していったいどのような態度をとったのでしょうか?
信長は入洛後、宗教勢力に対して「今後は自分がお前たちを守ってやるから、武器や権益(けんえき)を捨てるように」と命令しました。しかし、一度握ってしまった巨大な権益を手放すのがもったいないと思った宗教勢力はこれを拒否したのみならず、逆に信長を滅ぼそうとしました。
命を狙(ねら)われて激怒した信長は、自衛の意味も込めて比叡山延暦寺を焼討ちし、また一向一揆(いっこういっき)の勢力を、女子供に至(いた)るまで攻め殺しました。信長のこれらの行為は、現代の道徳観や倫理観(りんりかん)からすれば許されざるものではありますが、当時が食うか食われるかの戦国時代であったということを考えれば、ある意味では仕方がないという一面もあります。




いつも有難うございます。
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ぴーち こんばんは!
確かに平和な時代では、
人道的がどうの、倫理的にどうの
と問題になるような行為でも、
乱世の世の最中では、
そんな事を言っていては、自分達が
やられてしまいますものね。
世の中全体の流れとはいえ、
悲しい時代だったんですね。。
応援凸
ぴーちさんへ
黒田裕樹 > 確かに平和な時代では、
> 人道的がどうの、倫理的にどうの
> と問題になるような行為でも、
> 乱世の世の最中では、
> そんな事を言っていては、自分達が
> やられてしまいますものね。
> 世の中全体の流れとはいえ、
> 悲しい時代だったんですね。。
そのとおりです。
現代の倫理観や道徳観だけで歴史を「知ってるつもり」になるのではなく、当時の状況や流れをしっかりとらえたうえで、活かすところや反省すべきところをしっかりと見極めるのも「歴史を学ぶ」ことなんですよね。
.
明天会更美好 毎日目からうろこの講座ありがとうございます。
わたしは日本史についての知識はあまり持ち合わせていないので勉強する毎日ですが、武田信玄に対する印象は少し変わりました。
やはり、物事に対してはプラスとマイナスの両面から検証することがとても大事ですよね。
これからも勉強させてください!
明天会更美好さんへ
黒田裕樹 > 毎日目からうろこの講座ありがとうございます。
いえいえ、毎日のようにお越し下さいまして有難うございます。
> わたしは日本史についての知識はあまり持ち合わせていないので勉強する毎日ですが、武田信玄に対する印象は少し変わりました。
> やはり、物事に対してはプラスとマイナスの両面から検証することがとても大事ですよね。
仰るとおりです。一方的な解釈で満足するのではなく、両面からの検証によって、初めて本当の歴史を学ぶことができます。
> これからも勉強させてください!
こちらこそ、今後ともよろしくお願いします。
歴史ドラマの??
青田です。 黒田先生
こんばんは
青田です。
大河ドラマなどの歴史ドラマを観ると
織田信長は、他の戦国大名との戦いがメインに
描かれますが、
信長を最も苦しめた最大の敵は、宗教勢力であることに間違いありませんね。
ドラマでは、宗教勢力との戦いは、ほんの少しだという描かれますが、
これは、大きな誤解ですね。
石山本願寺vs 織田信長の戦いは、10年間も掛っています。
さらに
伊勢長島の一向一揆では、一向衆は、10万人です。たとえ、女・子供も含んだとしても、
10万人の一向門徒が、『お経』を唱えがら、向かってくるシーンをメージするだけでも
ぞっとします。
それに比べて
ドラマで、描かれる武田信玄、上杉謙信との戦いは、1回、戦っただけで、それほど、信長を苦しめていません。
青田さんへ
黒田裕樹 そのとおりです。
戦国時代を映像化する際にどうしても現代のイメージを引きずっているからこそ起きる現象でしょうね。
かといって歴史に忠実にすれば視聴率が取れるかどうか…難しいところではあります。