「『鎖国』という名の悲劇」について語る前に、まず我が国がなぜ「鎖国」と呼ばれる状態になったのかを考えてみましょう。
そもそも江戸時代の創成期には、幕府に「鎖国」をするという考えは全くありませんでした。初代将軍の徳川家康(とくがわいえやす)は海外との貿易を積極的に考えており、我が国に漂着(ひょうちゃく)したイギリス人のウィリアム=アダムスやオランダ人のヤン=ヨーステンを保護して、貿易の交渉に役立てようと思ったほどです。
ところで「貿易」というものは、通常は必ずといっていいほどもうかります。なぜか分かりますか?
外国から「輸入する」ということは、その商品が我が国では手に入らなかったり、手に入ったとしても非常に高価だったりするのが普通です。ということは、輸入によって入手した商品は、どんなに高価でも手に入れようとしたり、あるいは安く大量に手に入れたりすることとなり、結果的に大もうけにつながるわけです。「輸出」の場合も理論的には同じです。
実際、家康の時代には「朱印船(しゅいんせん)貿易」呼ばれた、主に東南アジアとの貿易が盛んに行われていました。つまり、家康は 「鎖国」をしようとはこれっぽっちも考えていなかったと断言できるのです。
それがなぜ後には「鎖国」と呼ばれるような状態になってしまったのでしょうか。その背景には、ある「宗教」への恐怖感があったのです。




いつも有難うございます。
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ぴーち こんばんは~♪
朱印船貿易はちらっとですが、覚えています^^
家康は本来、鎖国をしようと言う考えは全くなかった訳なんですね。。
そうすると、やはり隠れキリシタンなどという大名が存在していたということでしょうか?
それでは、黒田さんをオガンダム

いえいえ、応援で~す

ヒロキ キリスト教を恐れていたんですね!
キリスト教信者の団体ができて、幕府に牙をむくことが十分に考えられますよね!
幕府はそのことを恐れていたのでしょうか??
ぴーちさんへ
黒田裕樹 > 朱印船貿易はちらっとですが、覚えています^^
> 家康は本来、鎖国をしようと言う考えは全くなかった訳なんですね。。
そのとおりです。鎖国をしようとする人間がどうして外国人を保護して外交の切り札に使おうと思うのでしょうか。ところが時代が進むと…。
> そうすると、やはり隠れキリシタンなどという大名が存在していたということでしょうか?
鋭いですね(笑)。明日の講座でまた紹介しますので、お楽しみに!
> それでは、黒田さんをオガンダム

> いえいえ、応援で~す

オ、オガンダム…(^^ゞ
これ↓のことですね(^o^)丿
http://toymomo.blog61.fc2.com/blog-entry-1962.html#comment23574
応援有難うございます!
ヒロキさんへ
黒田裕樹 > キリスト教を恐れていたんですね!
> キリスト教信者の団体ができて、幕府に牙をむくことが十分に考えられますよね!
> 幕府はそのことを恐れていたのでしょうか??
さて、どうでしょうか?
単なる「牙むき」ならまだマシなんですけどね…。明日をお楽しみに!
ぴーち 再び。。
おお!またもや、私のブログ記事、リンク
していただいたんですね!
なんと、素早い(笑
いつもながら、ありがとうございま~す☆
今夜は裕樹さんと夢の中でリンク出来るように
お祈りしながら、寝ますね~(爆)
ぴーちさんへ その2
黒田裕樹 > 再び。。
> おお!またもや、私のブログ記事、リンク
> していただいたんですね!
> なんと、素早い(笑
> いつもながら、ありがとうございま~す☆
いえいえ、「オガンダム」の意味が分からない人のためにと思いまして…(^^ゞ
まぁ、これでぴーちさんのブログの訪問者が増えればOKですよね(笑)。
> 今夜は裕樹さんと夢の中でリンク出来るように
> お祈りしながら、寝ますね~(爆)
カープが4連敗ですので、涙目(笑)で眠ることになりそうです…(´・ω・`)
せめていい夢くらいは見たいものですね。
お久しぶりです!
h.hamauzu ご無沙汰してしまいました!
サボっている間に、授業が進んでしまって焦っております。
だめな生徒ですが、これからもよろしくしてくださいませ!
h.hamauzuさんへ
黒田裕樹 > ご無沙汰してしまいました!
> サボっている間に、授業が進んでしまって焦っております。
> だめな生徒ですが、これからもよろしくしてくださいませ!
いえいえ、戻ってこられるのをお待ちしておりました(^o^)丿
現在は6月27日の講座を順次公開しておりますので、時間の余裕のあるうちにしっかりと復習して下さい(笑)。
また鋭い(!)ご質問をお待ちしております(^_^)v
toMoka こんばんは!
ちょうど大阪旅行中に講義がおこなわれていたんですね。
家康はキリシタンに対しての弾圧がとても厳しかったと聞きます。貿易はしたいが他国の宗教は入れたくないと言う感じなんでしょうか?
いつか、講義で関ヶ原も(願!)
toMokaさんへ
黒田裕樹 > こんばんは!
> ちょうど大阪旅行中に講義がおこなわれていたんですね。
そうなんです。ご旅行、楽しめた様で何よりです!(^^♪
> 家康はキリシタンに対しての弾圧がとても厳しかったと聞きます。貿易はしたいが他国の宗教は入れたくないと言う感じなんでしょうか?
仰るとおりです。家康にとっては、キリスト教が貿易という「うまみ」に引っ付いた「余計なもの」にしか見えなかったのでしょう。もちろん家康にも言い分はありますが。
> いつか、講義で関ヶ原も(願!)
もちろん検討しておりますよ。瀞子さん一押しの光秀公のほうが早くなりそうですが…。
「鎖国」(さこく)という言葉に対して、皆さんはどのようなイメージをお持ちでしょうか?
人によって様々な考えがあると思いますが、最も一般的なのは、江戸時代に行っていた「諸外国との一切の交渉を行わない」ことによるマイナスの印象ではないでしょうか。これには、江戸末期の開国(かいこく)によって、我が国がこれまでに経験したことのない大きな混乱の時代を迎えたという現実も後押ししていると思います。
諸外国の圧力に屈して無理やりに開国させられたばかりでなく、我が国にとって不平等条約(ふびょうどうじょうやく)を結ばされるなど、失態続きの幕府はやがて世間から見放され、我が国は明治維新(めいじいしん)へと一気に進んでいきました。
我が国がアジアで有数の独立国として、19世紀後半以後の食うか食われるかの帝国主義(ていこくしゅぎ、政治や経済、軍事などの面で他国の犠牲において自国の利益や領土を拡大しようとする思想や政策のこと)の荒波にもまれることもなく、独自の道を歩めたのは素晴らしいことですが、その一方で開国までの準備期間の不足による様々な矛盾(むじゅん) は、後々(あとあと)にまで尾を引きました。
しかし、鎖国に対するマイナスイメージの代名詞たるこの「開国による混乱」が、もし回避(かいひ)できていればどうなったでしょうか。いや、実際には十分回避できる可能性があったのです。
それがなぜできなかったのでしょうか―。




いつも有難うございます。
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さすらい こんばんは。
おお、鎖国時代に飛びましたね。
十分回避できる可能性
楽しみに聞いてみます。
応援♪
さすらいさんへ
黒田裕樹 > おお、鎖国時代に飛びましたね。
月に一度の歴史講座では、時代に関係なく、様々な出来事を自分なりに掘り下げてみたいと考えております。
> 十分回避できる可能性
> 楽しみに聞いてみます。
有難うございます。是非ご期待下さい!
相模守高時 まったくの勉強不足なのですが
やはりキリシタン対策ですかね、鎖国。
それと貿易や外交権限を幕府が握ることが
徳川の安泰につながるということも
家康さんは考えたと学んだような気がします。
回避できた可能性。。。楽しみにしております。
相模守高時さんへ
黒田裕樹 > やはりキリシタン対策ですかね、鎖国。
> それと貿易や外交権限を幕府が握ることが
> 徳川の安泰につながるということも
> 家康さんは考えたと学んだような気がします。
おっしゃるとおりです。
もっぱらキリシタン対策ですが、「もうかる」貿易を独占したり、外交関係を一手に握ることが幕府の安泰につながる、と考えた節もあります。
> 回避できた可能性。。。楽しみにしております。
今日(1日)の6時からの記事でそのヒントを書いております(笑)。
18時にはもう少し明らかになりますよ。
MAHHYA 初めまして。
トラックバック失礼しますm(_ _)m
MAHHYAさんへ
黒田裕樹 > 初めまして。
> トラックバック失礼しますm(_ _)m
こちらこそはじめまして。
ご連絡が遅くなりましたが、トラックバックOKですので、宜しくお願いします。