意外とも言えるこの結末は、聖徳太子の子である山背大兄王(やましろのおおえのおう)にしてみれば、今度こそ自分が天皇になると思っていただけに、納得できないものとなりました。
皇極天皇を後継にしたのは、実力者の蘇我入鹿(そがのいるか)でした。入鹿は、自分の意のままになる天皇を選び、政治の実権を我が手に握ろうとしていました。そのためには、優秀な山背大兄王の存在が邪魔だったのです。
643年、父親である蘇我蝦夷(そがのえみし)から大臣(おおおみ)の地位を独断で譲られた入鹿は、返す刀で山背大兄王を攻め立てました。追いつめられた山背大兄王は、一族全員が首をくくって自殺するという非業(ひごう)の最期をとげました。ここに聖徳太子の血は断絶してしまったのです。
あまりの凶事(きょうじ)に、さすがの蝦夷も激怒しましたが、入鹿にとってはどこ吹く風で、新しく建てた自分の家を「宮門」(みかど)と名付けたり、自分の息子を「皇子」と呼ばせたりしました。まさにやりたい放題です。
そんな入鹿に対して、「何とかしなければ」という思いをめぐらす二人の人影がありました。
彼らは一体誰なのでしょうか―。



いつも有難うございます。
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相模守高時 こんにちは。
当方のBLOGにお越しいただきありがとうございます。
今後ともよろしくお願いします
しかし。。。聖徳太子亡き後の蘇我氏は、源頼朝亡き後の北条氏みたいですw
いよいよ中大兄ちゃんと鎌ちゃんの登場ですか?
sisi ブログ村投票しましたよ。
皇極天皇のまたの名前を斉明天皇と呼びますね。
女性の天皇の活躍が目立ちますね。
そこで、私が描いた皇極天皇http://rekisimizugi.at.webry.info/200903/article_100.htmlと独身女性天皇の元正天皇http://rekisimizugi.at.webry.info/200806/article_48.htmlの似顔絵があります。
こんばんは^^
星月 冬灯 先生、来ました^^
ここで、その二人の名を明かしたら面白く
なくなっちゃいますね。なので、沈黙しています^^
ここが教室なら、大いに手を挙げていた所です(笑)
思うのですが。蝦夷は知らなかったのでしょうかね。
なんだか、一番の黒幕はどうしても蝦夷のような
気がしてしまうのですが。
山背皇子は本当にかわいそうな生涯ですよね。
しかも、一族みなとも。唯一残ったのが太子だけと
いうのも因果を感じます。
今日の授業も面白かったです。では♪
こみー 大化の改新・・・でしょうか?
この辺は高校入試前に詰め込んだ知識の一部・・・かな?
一族全員が首をくくって自殺・・・ですか。
もの凄く追い込まれたんでしょうね。。。
そして今聖徳太子の血を引く者はいないんですね。
少し残念な気がします。(´・ω・`)
えめる いやわたし、日本史わからないので、
答えられないんですけど、次回がとっても楽しみです。
誰でしょうね、勧善懲悪ドラマみたいです。ワクワクです。
相模守高時さんへ
黒田裕樹 > 当方のBLOGにお越しいただきありがとうございます。
> 今後ともよろしくお願いします
こちらこそ宜しくお願いします。
相模守高時さんのブログも、物語的で分かりやすいと思います。
> しかし。。。聖徳太子亡き後の蘇我氏は、源頼朝亡き後の北条氏みたいですw
> いよいよ中大兄ちゃんと鎌ちゃんの登場ですか?
確かに北条氏に似ていますね。
ただ、執権政治のように長続きは…。優秀な人材がいましたからね。
sisiさんへ
黒田裕樹 > ブログ村投票しましたよ。
いつも有難うございます!
> 皇極天皇のまたの名前を斉明天皇と呼びますね。
> 女性の天皇の活躍が目立ちますね。
そうですね。これから約130年の間に次々と即位されますからね。
中には皇極=斉明天皇のように、2度即位された方もおられますが。
> そこで、私が描いた皇極天皇http://rekisimizugi.at.webry.info/200903/article_100.htmlと独身女性天皇の元正天皇http://rekisimizugi.at.webry.info/200806/article_48.htmlの似顔絵があります。
拝見しました。いつもながらの独創的な楽しい絵画ですね。
ご紹介下さって有難うございます!
星月冬灯さんへ
黒田裕樹 > 先生、来ました^^
ようこそお越し下さいましたm(_ _)m
> ここで、その二人の名を明かしたら面白く
> なくなっちゃいますね。なので、沈黙しています^^
> ここが教室なら、大いに手を挙げていた所です(笑)
ご配慮、感謝します。授業で手を挙げて下さるのは大歓迎です(^_^)v
> 思うのですが。蝦夷は知らなかったのでしょうかね。
> なんだか、一番の黒幕はどうしても蝦夷のような
> 気がしてしまうのですが。
なるほど。記紀では蝦夷は聖徳太子の人柄を知っており、太子の一族を滅ぼしたら蘇我氏に災厄が及ぶと思っていたらしく、入鹿の出すぎた行動に激怒したらしいですね。でも、蝦夷が裏で糸を引いていたというのも十分考えられますね。
> 今日の授業も面白かったです。では♪
またのお越しをお待ちしております(^^♪
ヒロキ 中大兄皇子と
蘇我倉山田石川麻呂はいつ頃から出てくるんですかね!?^^;
優秀な人物が殺されてしまうのは何とも悲しいことですよね。。。
こみーさんへ
黒田裕樹 > 大化の改新・・・でしょうか?
> この辺は高校入試前に詰め込んだ知識の一部・・・かな?
さぁ、どうでしょうか?(笑)
続きを楽しみにお待ち下さい(と、言っても明日からしばらく休みますが…)。
> 一族全員が首をくくって自殺・・・ですか。
> もの凄く追い込まれたんでしょうね。。。
追いつめられて、殺されるくらいなら、と一族全員で自決したんでしょうね。一説によると20人を超えていたとか。現場は凄まじかったでしょうねぇ…。合掌。
> そして今聖徳太子の血を引く者はいないんですね。
> 少し残念な気がします。(´・ω・`)
惜しいですよね。聖徳太子の系統がもう少し続いていたら、世の中はもっと変わっていたかもしれません。