馬子が政治の実権を握ろうと思えば、自分の血を引いている皇子を天皇に即位させればよいのですが、その条件に合う皇子は二人しかいませんでした。そのうちの一人である竹田皇子(たけだのおうじ)はまだ幼かったので、即位させるには当時では無理がありました。
もう一人の皇子は第31代の用明天皇(ようめいてんのう)の子で、19歳の厩戸皇子(うまやどのおうじ)でした。年齢的には若すぎるということもないのですが、幼少時から聡明(そうめい)の誉(ほま)れが高かったことが、馬子をためらわせました。優秀すぎる人物だと、自分のいうことを聞かなくなるおそれがあるからです。
困り果てた馬子でしたが、やがて妙案(みょうあん)が浮かびました。「男性にこだわるから前へ進まないんだ。皇室の血を引いているのならば、女性でもかまわないじゃないか!」



いつも有難うございます。
トラックバック(0) |
オバrev えぇ~!(*。*)!
聖徳太子には蘇我氏の血がながれてるんですか(驚)
驚きです。
しかも、初の女性天皇は蘇我氏の権力維持のためだったとは・・・ダブルビックリ
こんばんは
ことぶきのこめや そうだったんですか~。
馬子と厩戸皇子は、仲が良いのかと思っていました。
崇仏戦争でも一緒に闘っているし。
馬子としては、有能すぎて、手に余るとこのときから思っていたんですね。
さすらい 古今東西、いつの世にも
陰で操りたい者はいるんですね。
現代でもそうなんですから
人間って、そんな生き物なのでしょう(笑)
応援♪
およよのよ 聖徳太子ですね。
蘇我馬子と聖徳太子は遠いけど血縁関係があるのは知ってました。
結構前から近親相姦しまくりの入り組んだ家系図を眺めるのが好きで(西パプスブルグ家など)WIKIの聖徳太子の所も結構すごいですよね…。
ちなみにギャグマンガ日和、知ってました(笑)
わからないふりしてごめんなさい。
しかし推古天皇が女性天皇になった理由がそこにあるとは知りませんでした。
推古天皇はたしか聖徳太子の叔母か何かだった気がしましたけど馬子と直接血がつながってましたっけ。
オバrevさんへ
黒田裕樹 聖徳太子の存在は皆さんご存知でも、蘇我氏と血がつながっていることはあまりご存じないのではないでしょうか。
また、女性天皇は従来から「つなぎ役」としての立場が多く、今回の場合も、蘇我氏の言いなりになる男性天皇までの「中継ぎ」と馬子は考えていました。しかし…。
ことぶきのこめやさんへ
黒田裕樹 蘇我馬子と厩戸皇子は物部守屋との戦いで同士であり、また血縁関係もありましたが、だからといって仲良しとは限らないのは、現実の世界でも同じですね。
馬子からしてみれば、厩戸皇子が有能すぎて自分の手に余ったからといって、二度も天皇を暗殺することはさすがに出来ませんから、慎重になるのも無理はないと考えられます。
さすらいさんへ
黒田裕樹 仰るとおり、自らが先頭に立って政治を行うよりも、身代わりを立て、自分は陰に回って「フィクサー」気取りの政治家は、古代から後を絶ちません。
昭和の「キングメーカー」もそうでしたし、現代の某政党でも…。
いつも有難うございます。
およよのよさんへ
黒田裕樹 さすがによくご存知ですね(^o^)丿
聖徳太子の頃の皇族は、近親婚が許されていた時代でしたから、仰るとおり血縁関係がかなり複雑になっていますね。
> ちなみにギャグマンガ日和、知ってました(笑)
> わからないふりしてごめんなさい。
やっぱり!
およよのよさんが知らないはずがないと思っていました。大人をからかうものではありませんよ(大笑)。
> 推古天皇はたしか聖徳太子の叔母か何かだった気がしましたけど馬子と直接血がつながってましたっけ。
推古天皇の母親は馬子の姉です。したがって、馬子の姪(めい)にあたりますね。
こんばんは
mee; え~ 教科書ではさらりとしか触れられていなかったような気がするのの、こんなに込み入ってたんですね~
ん~すごいです
mee;さんへ
黒田裕樹 コメント有難うございます!
教科書では当たり障りのないことを限られた紙面でしか書けませんから、どうしても無味乾燥になってしまうんですよね。また、通常の授業でも時間の制約がありますから、あまり込み入った話は出来ません。
でも、こういうマイペースで進められる講座では、時間をかけてじっくりと解説できますからね(^_^)v