朝廷における軍事力を担当していた物部氏に対して、蘇我氏は第29代の欽明天皇(きんめいてんのう)などの外戚(がいせき)となって財産権を握り、帰化人系の民族と交流して勢力を伸ばしました。尚、外戚とは自分の娘を天皇の妃(きさき)とすることによって、天皇の血縁者となることです。
やがて我が国に仏教が伝来すると、積極的に受け入れようとする崇仏派(すうぶつは)の蘇我氏と、禁止しようとする廃仏派(はいぶつは)の物部氏や中臣氏(なかとみし)との対立が激しくなりました。
蘇我馬子(そがのうまこ)と物部守屋(もののべのもりや)は、天皇の後継者問題でも対立すると、587年にはついに両者の間で戦闘が行われました。この戦闘に勝利した蘇我馬子は朝廷の実権を独占しました。その権力の強さは、馬子と対立した第32代の崇峻天皇(すしゅんてんのう)を暗殺させたほどでした。
ところで、蘇我馬子は男性です。当時は「○子」という名前が男女を問わずに用いられていました。「○子」で男性の有名な歴史上の人物が、少なくともあと1名いますね。



いつも有難うございます。
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bunyan こんにちは♪
留守中コメントありがとうございました。
今日昼過ぎに帰ってきましたが、写真の整理など、これからやるのも大変!
今日は何もせず休もうかと思ってますヽ(*’-^*)。
ぴーち こんにちは!
確かにもう一人、私には居ない?存在の名前がいますw
私も、下にいてくれたらなぁ~^^
人の名前はその時代ごとに変化しているのですね!
最近は、子がつく女の子を探す方が、大変なご時世となりましたね~^^;そのうち、男の子にまた「子」がつく時代も・・・?
それでは、応援させてくださいね!
およよのよ 小野妹子ですね。それとも聖徳太子?
~子は男子を表す字ってのは知っているんですが、(帰国子女とか)妹ってのは昔から女性を表す字だと聞いた覚えがあるのですが…どうなんでしょう。
さすらい こんにちは。
天皇を利用するのは、ずっと続きますよね。
海外でも王様や皇帝をうまく使ってきたのですから
人間の権力を求める性なんでしょうね。
応援♪
bunyanさんへ
黒田裕樹 こんにちは。
ご旅行お疲れ様でした。ゆっくり休んで下さいね。
更新をお待ちしております!(^-^)v
昔の権力闘争
オバrev 欽明天皇と蘇我馬子、でましたね。
しかし昔の権力闘争って、ヤ○○の世界と変わらないような(汗)
しかも、義理人情のない・・・orz
ぴーちさんへ
黒田裕樹 こんにちは。
私にもいません、というより一人っ子です…(´3`)
確かに最近は「○子」とつく女の子が少なくなりました。名前にも流行がありますから、仕方ないのかもしれませんが…。
いかに草食系男子が増えたからといって、「○子」の男子が登場するとは…ありそうで恐いですね(^^ゞ
いつも有難うございます!(^o^)/
およよのよさんへ
黒田裕樹 小野妹子で正解です。ちなみに聖徳太子の「太子」は、皇太子という意味の称号です。
仰るとおり、「子」は本来は男女に関係なく使われます。
一方「妹」は、上下に関係なく肉親のきょうだいから、妻や恋人に至るまで女性をさしています。
それだけに、なぜ「妹子」という名前が男性に使われたのか不思議ですね…(._.)
さすらいさんへ
黒田裕樹 そうですね。ただ、我が国と他国との大きな違いは、他国では権力者が王位を奪って自らがその地位に就くのに対して、我が国の場合は、大伴金村がそうであったように、天皇になるべき血筋の方を敢えて立てています。
我が国では、代々の天皇に尊い正当性を求めているのかもしれませんね。
オバrevさんへ
黒田裕樹 確かに「その世界」の匂いがしますね~(^_^ゞ
特に馬子の場合、天皇陛下を暗殺していますから、余計にそんな感じがします。我が国の長い歴史で、配下に暗殺された天皇陛下はこの崇峻天皇だけですし。
ただ、この後でそんなイメージを一掃してくれるような政治家が出てきたのが救いではありますね(誰のことかお分かりですね?)。